竹の塚
東京都足立区竹の塚(たけのつか)。
現在、竹の塚に古墳はありませんが、
江戸時代の地誌に古墳の存在が記されているので、
「竹の塚」の地名は古墳に由来するかもしれません。
(高い古墳 =タカノツカ → タケノツカ)
本当は歴史などもっと詳しく調べたいのですが、
そうすると訪れる場所が限定されてしまうので、
いつ引越しするかわからない私にとってはここまでが限界かなぁ、と思います。
ウォーキングコース
竹ノ塚駅 → 元淵江公園 → 保木間せせらぎの道 → 竹の塚彫刻の道 →
竹塚神社 → 図書館前通り → 赤山道 → 竹ノ塚駅
※距離 4.38km
※赤字は今回歩く所です。
※歩く場所の地図はこちら。(Googleの地図です。)
ウォーキング開始!
4.竹塚神社
「竹の塚彫刻の道」で野外彫刻を鑑賞した後、
ローソンの所で左に曲がり、イトーヨーカドーに向かいます。
そしてイトーヨーカドーの交差点で左に曲がります。
「竹塚神社」があります。
竹塚神社は通称「権現さま」と呼ばれています。
創建年月日は不詳ですが、語り伝えとしては天元年間(978~983)と言われています。
源頼義が天喜4年(1056年)に奥州征伐をした際、竹塚神社を宿陣にしたと言われています。
祭神は天照大御神、社殿は木造流造。
5.モーツァルトのボラード(図書館前通り)
竹塚神社をお参りした後、商店街を歩きます。
夜になるとイルミネーションが点灯します。
とても活気があります。(夜バージョン)
すごく目立つ遊具のある公園の横を通り、(夜バージョン)
ガストのある交差点を渡ると、黄色やピンクのかわいいボラードが並んでいます。
よーく見るとこんな感じ。
(モーツァルトです。)
ピンク色の方はこんな感じ。
とても特別な感じで、ボラード好きの私のテンションが一気に上がったのは言うまでもありません。
それにしてもなぜ、ここに「モーツァルト」のボラードがあるのでしょう。
そしてピンク色のオブジェは一体何でしょう。
もう気になって仕方がなかったので、大変申し訳ないと思ったのですが、
足立区役所(企画調整課事業推進係)に問い合わせました。
(お忙しい所、本当にすみません。)
以下、その回答です。
当該箇所の施工年度が平成3年(1991年)であり、
モーツァルト没後200年にあたります。(モーツァルトは1791年12月5日没)
当時は、国内でも各地で200周年記念事業が行われたと記憶しています。
竹ノ塚が特にモーツァルトと深い関係があるわけでありませんが、
その当時のトピックスとしてインパクトが強かったこと、
また近隣に教育センターがあったことなどもあり、
モーツァルトに関連するものを設置したいと考えたようです。
ピンク色のオブジェについては、ハープをイメージしたものだそうです。
モーツァルトとハープにどのような関係があるのかは、
特に知識があるわけではないので、よくわかりませんが、
モーツァルト作品でフルートとハープのための協奏曲というのがありましたので、
このあたりも参考に作成したと思われます。
お忙しい中、丁寧に対応して下さって、本当に感謝しております。
そしてお尋ねして良かったと思いました。
こうした特別なボラードなどの設置に至るまでには、色々ないきさつがあると思います。
道路の設置物もいずれはその街の歴史の一部にになるのです。
なのに、その街の歴史を知りたいと思っても、由来や縁起が分からないと、
とても残念な気持ちになります。
どんな些細なことであろうとも記録に残しておきたいものです。
そういう意味で、このブログにモーツァルトのボラードの縁起が記せた事をうれしく思います。
それにしてもモーツァルトってすごいですね。
私としてはモーツァルト・ファンには、ぜひチェックしていただきたいボラードです。(笑)
また、このボラードは設置して約20年となりますが、このままずっと遺したいものです。
足立区って、本当、道路の設置物が楽しいです。
今回はモーツァルトのボラードを取り上げましたが、
他にもユニークなものがあって、ここで紹介できないのが残念です。
別の機会で取り上げたいと思います。
訪れるたびに何か発見がある「竹の塚」。
また歩き回ってみたいものです。
お世話になった本
- 『竹の塚 今昔物語』 菊池隆夫 著
- 『ブックレット 足立風土記 9 淵江地区』 足立区教育委員会
次回は最終回です。≫