おうちカフェでいただくおやつは、しばらく「ハスカップ・スイーツ」が続きます。
今回いただいたハスカップ・スイーツは…
今回いただいたハスカップ・スイーツは…
初めて見た時、食べにくそうだな、と思いました。
ロールケーキの表面にジャムがびっちり塗られているからです。
そのため、敬遠してきた食べ物でありました。
ところが、北海道ならではのスイーツを食べたいと思った時、何としても食べねばと思いました。
なぜなら、ハスカップ・スイーツだからであります。

苫小牧の名店「三星」さんの「よいとまけ」であります。
「日本一食べづらいお菓子」と「三星」さん自身も認めている「よいとまけ」は、三星初代社長・故小林正俊氏が考案しました。
このお菓子は正俊氏の苫小牧への気持ちを表したものと言われています。
子供の頃、よく口にした自生のハスカップ。
王子製紙の作業現場から聞こえてくる労働者たちのヨイトマケの掛け声。
太くて重い丸太を積み下ろしする際の掛け声だったそうです。
そういう話を聞くと、実に作り手の想いがたくさん詰まったお菓子であることが分かります。
一口頬張ると、真っ先に来るのはハスカップの甘酸っぱさであります。
なるほど、ハスカップジャムをロールケーキの中にくるんでしまっては、ハスカップの味が一番にくることはありません。
本当はオブラートでケーキ全体を包むということもしたくなかったはずです。 しかし、オブラートでくるまないと包装に困るでしょうし、外そうとすると、いよいよ食べるのが大変になるに違いありません。
苦肉の策だと思われます。
昭和29年(1953年)に発売を開始して以来67年。
発売当初は、あらかじめ切っておいてはくれないか、とか、ジャムを内巻きにしたらどうかなどといった苦情が殺到したと言います。
(考えることは皆同じ。)
しかし、正俊氏は 、
「そんなことおっしゃらずに、よぉくこの形と色を見てください。力強さがあって、しかも美しいでしょう。多少指が汚れたって舐めてしまえばいいんです。この町を思いながら、もう一度食べてください。お願いします。」
や、
「このロールケーキは丸太ん棒、みんなが汗水たらして持ち上げていた丸太です。そう、この苫小牧の象徴なんです。そしてこのお菓子の名前はよいとまけ。つらい労働をしながらこの町を支えてくれている彼らを応援するお菓子なのです。」
と言ったそうです。
そう言われたら、文句を言う気が失せます。
かなりしっかりした食感のロールケーキを噛みしめました。
とは言え、現在は一切れサイズも販売されております。

やはり助かります。(笑)
第22回全国菓子大博覧会で「名誉総裁賞」を受賞した名品。
札幌市内に住んでいても、簡単には手に入りません。
売っている場所が限られているからです。
(私の場合はコープさっぽろルーシー店が最寄店。)
(私の場合はコープさっぽろルーシー店が最寄店。)
入手するには、お取り寄せが一番楽だと思います。
気になる方は公式ホームページでご確認ください。
なお、ドメイン名もチェック!
「よいとまけ」となっております。
<参考資料>
- 三星公式HP「よいとまけの生みの親 初代社長 小林正俊の肖像」

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