S・K・ランガー『シンボルの哲学』 2021-08-25 21:13:07 | 本 S・K・ランガー『シンボルの哲学』塚本明子訳 岩波文庫(2020)。原著は1942年刊行。アメリカの20世紀の幸せな時代の哲学。ポストモダンの小説を読むような論述だった。プラグマティズム的なのだろう。しかし、本著が記号論や芸術の哲学の源流となったように、その論述の豊かさと対象の広範さは指摘されるべきである。シンボル機能の結実としての言語、音楽、美術、神話、祭祀などについて具体的に詳説されている。