ゆるふわ読書日記

徒然なるままに読んだ本を紹介していきます。
ゆるふわとは、ゆるゆるふわふわです。

大澤真幸『見田宗介先生を悼む一一翼をもち、そして根を持つこと一一』

2022-11-20 23:55:04 | 
社会学者の見田宗介先生(1937-2022)が四月一日に逝去されました。私は社会学には疎いのですが、日本の学者さんの中で、広い領域と深い洞察に裏付けられているであろう論考に、深い関心を抱き続けてきました。真木悠介名義の『気流の鳴る音』、見田宗介『時間の比較社会学』、見田宗介『宮沢賢治一一存在の祭りの中へ』など、私は未読なのですが、どうしても無視できない方として意識し続けております。その見田先生の大澤真幸による追悼文である。

「いや、こんな要約では、とてもこの講義のおもしろさや深さは伝わらない。いずれにせよ、私がこのとき獲得したものは、精神の自由ということだったと思う。私たちは、無意識のうちに、自分の精神に枷をはめている。なしうること、考えることの範囲を、そうとは自覚することなく限定している。見田先生の講義は、その枷から私を解放してくれた。すぐれた学問は、精神を自由にする。私が感じた興奮は、自由を得たときの歓びであった。(p.124)」

いずれ見田先生の著作を是非とも拝読したいと思っている。

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