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キャッシュレス 通帳レスに ハンコレス

2020-09-26 17:00:00 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)
ハンコ
このコラムを読みながら、判子(はんこ)、印鑑、印影、実印、認印、三文判、シャチハタ、ゴム印、拇印(=母印)などなど・・・を、思い描きました。確かに、初めて作った実印を社会人になった証しのように思えて、今も愛着を持ってますね。 (^^)

『ハンコの文化史』(PHP研究所)
新関 欽哉(にいぜき きんや)
1916年1月4日 - 2003年8月11日)は、日本の外交官。




【読売新聞 編集手帳 令和2年(2020年)9月26日より】

◆明治初め、政府内にはハンコかサインかで論争があった。当時は字を書けない国民が多かったことからハンコが採用されたという。
◆この決定がやがて経済活動にも浸透し、日本のハンコ万能主義を形作っていったと、新関欽哉『ハンコの文化史』(PHP研究所)にある。ただし明治政府内では、サインと併用しながら、字を書ける人が増えるのを待つべしとする考えもあったらしい。
◆河野行政・規制改革相が、全府省庁に行政手続きで押印を使用しないよう要請した。廃止できない場合には理由を明示するよう求めており、1世紀半を経て論争が再開したといえるかもしれない。
◆生きている間に人は何回ハンコを押すのだろうか。恐らく気の遠くなるような数に違いない。といいつつ、小欄は初めて作った実印を社会人になった証しのように思えて、今も愛着を持っている。だがデジタル時代に社会全体が対応するには、いつまでも漫然とは続けられない文化なのだろう。
◆先日、時事川柳欄に次の句を見かけた。

キャッシュレス 通帳レスに
ハンコレス      (小寺道子)

新しい生活様式「3レス」が加わるらしい。





ご覧いただきありがとうございました。
【イラスト /みさきのイラスト素材】




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