SSF 光夫天 ~ 詩と朗読と音楽と ~ 

◆ 言葉と音楽の『優しさ』の 散歩スケッチ ◆

果敢な挑戦 人と夢を並んで立たせる<儚い>

2020-06-16 19:37:30 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)

先日の将棋の藤井聡太七段の活躍や、昨日のラグビー 福岡堅樹選手の話は、このコロナ禍の気持ちを元気づけてくれます。

さて、本日のコラムは、その福岡堅樹選手の話であります。心打たれます。

(本文)

◆近代文学に知らない字句を教わることが多い。詩人・萩原朔太郎の名高い随筆『冬の情緒』では1行目から辞書のお世話になった。

◆冬を<人間の果敢ない孤独さを思はせる>と書き出すのだが、寡聞にして<果敢ない>を「かかんない」と読んでしまった。どこか変なので調べてみると、「はかない」と読むことを知った。

◆なるほど人は果敢さを失うから、はかない思いをするのかな。と、勝手に解釈したのを思い出しつつ、ラグビーの福岡堅樹選手(27)の進路の報を聞いた。果敢な挑戦だろう。来春の医学部進学を決意したという。

◆現役は続けるも五輪の7人制代表は断念する。少し残念だが、ラグビーも夢、医師となりケガをした人に寄り添うのも夢と、ひたむきに目標に向かう姿勢にうたれる。ここ何年もプロとしてリーグ出場や練習を続けながら、受験勉強にも手を抜かなかったそうだ。秋のW杯で見せたトライのように、大股でぐいぐいと突き進んでもらいたい。

◆「はかない」にはあろうことか、人と夢を並んで立たせる<儚い>もある。この人のまっすぐな思いは語意を逆さまにしてくれそうな気がする。

【読売新聞 編集手帳 2020年(令和2年)6月16日】より


粋で涼しげなイメージ 今夏の猛暑を乗り切るために

2020-06-01 19:25:48 | 『コロナ:考』新しい試みです(2020年4月より)

新型コロナワクチン開発について、順調な様子。

~阪大と製薬会社が開発中のワクチン、動物実験で抗体価上昇~ 

期待したいですね。

来月7月から、大阪市立大学で、治験(医療従事者向け)が開始されます。3ステップあるようですが、来年早々にも実用化の予定と、元気が出る話題です。

『新型コロナの正体 日本はワクチン戦争に勝てるか?』

森下竜一×長谷川幸洋(対談集)と「過激な小見出し」

●中国は天文学的な損害賠償を突き付けられる!

●トランプ大統領も中国共産党に本気で怒った!

●医療崩壊はこうして起きる!

●安倍政権の対応は正しかったのか

この表現は、「長谷川節」であり、森下竜一氏が付けたものではないことが、巻末に書かれており、「ホッ」としています。(笑)

さて、本日の新聞コラムです。

(本文)

◆せきをした人から周りの乗客に向かって飛まつが散る描写だろうか。「スペイン風邪」と呼ばれたインフルエンザが猛威を振るった約100年前、政府がマスク着用を呼びかけたポスターのイラストである。

◆この啓発が始まるまでは、当時の人々は公共の場でむやみにせきをすることが流感を広げているとの意識に乏しかったらしい。

◆風邪がはやるとつける人が増えるマスクは冬の季語のようだ。もっとも、季節感が怪しくなっているのは多くの方がお気づきだろう。春にも花粉症対策で大活躍し、感染症の影響で夏の必需品にもなりかけている。

◆だがしかし、つけ心地はいかがだろう。マスクをして太陽の下を歩くと蒸し蒸ししてくる。暑い盛りの時期まで耐えられるかと心配していたところ、本紙気流欄(東京版)で女性の投書を読んだ。使い古しの手拭いで夏用のマスクを作るという。

◆金魚や風鈴の絵をあしらったものにするのだろうか。粋で涼しげなイメージが膨らむ。企業が市販の夏用マスクの開発を進めるなか、ご家庭も負けていない。今夏も猛暑になると予報が出ている。無事に乗り切るためのご準備を。

【読売新聞 編集手帳 2020年(令和2年)6月1日より】

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