今年のGWは、長引く外出自粛の影響で、街の様子は一変しました。
本日、『GW開け初日 じわり人波』というタイトルを夕刊紙面が伝えていました。
タイトル:光景が変わる ~その不安 そして、期待~
【動画 3分28秒】【URL】https://youtu.be/Sr6jTI9noUA
(本文) ◆見慣れない光景に、違和感を覚えなくなってくるから、不思議である。 例年は大勢の人でにぎわう大型連休。 今年は長引く外出自粛の影響で街の様子は一変した。
◆いつまで続くのか。 先行きを案じる経営者は多かろう。 会社はモノやサービスを提供して利益を出すことを求められる。 できるだけ少ない費用で売り上げを伸ばす。 効率化の追求こそが、最優先だったように思える。
◆とりわけ上場企業は3か月ごとに業績を公表し、投資家の審判を仰ぐ。 株価を上げるために短期的な利益を要求されがちだった。 手持ちの資金を増やせば、「株主に還元しろ」と批判された。
◆だが、根底にある、米国型「株主第一主義」を、危機が揺さぶっている。 「利益は、配当などより雇用維持に使うべきだ」。 こんな声が株主から出ているという。 行き過ぎた効率化は「遊び」がない分、ショックにもろい。 利益率を多少犠牲にしても備えを厚くする。 その重要性が再認識されたのは、悪いことではない。
◆足元の企業業績は、厳しい。 日常が戻るまでには時間がかかるだろう。 視界が開けてきた時、企業を取り巻く光景も、変わっているかもしれない。
【読売新聞 編集手帳 2020年(令和2年)5月6日より】
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