NY滞在中の出来事。
ウォールストリートのカフェ。ホワイトカラーたちの忙しいランチタイム。
早々に食事を済ませて出ていく人々の中で、
ひとりソファの背に頭を預けて眠っている男性が。
終電車じゃあるまいし、ましてやNYのど真ん中。
その姿は。。。って気になって見ていると、ランチでの混雑タイムが過ぎて、
少し余裕の出てきた店内になると、おもむろに身体を起こしボーイを呼びコーヒーを注文。
寝ている時には気がつかなったのだが、その男性の着ているシャツに目が釘付け。
上質な素材なのは、一目瞭然。
でも気になったのは、シャツのストライプの柄。
品と共に男性の個性を引き立てるバランスの良いその柄。
ストライプは数々あれど、派手な柄でのインパクトではなく、
品の良さのインパクトを感じたのは、その時が初めて!
こんなストライプがあるのか。。。
そう思った頃からずいぶん時間が経ちました。
今、男性用のシャツを作る仕事についていて、
大切にしていることは、その人のもつ魅力が引きだせるかどうか。
あの時に感じた素晴らしいシャツを今日も1枚作ることができました。