ユニクロ、私も愛用している、上から下まで、下着はたまにあるが、一応外見は、ほとんど間に合うので、まあまあ安くて、便利。 が、ここで、働く、となるとハナシは別。 おそらく、きつい、だろうな、と思う。 どうして勝手にそんなイメージを持つかというと、「働き方改革」という名前で、あえて訴えなければならないほど、今の労働環境は、ますます悪くなっている、と感じるから。
大昔、といっても20代のころなので、ホンの少し前だが、勤め始めた当時は、仕事を覚えるのに、周りに色々な人がいて、教え方がビミョ~に違う、怒るように教える人、全然しゃべらないけど、手つきで(見て覚えろ!みたいなタイプ)教えようとする人、と思えば、丁寧過ぎて、要点が分からなくなるタイプ、など、それこそ様々だったが。
とは言っても、当時は、ある意味のんびりしていて、少々失敗しても、ケガとか命にかかわらなければ、一応怒られるけど、なぜ失敗したのか、それを考えさせる時間があった、そんな記憶がある。
だが、今は違う!!
地域正社員?とは?
怪しげ?な募集のノボリ・・・
ルポを読むと、毎日が、ギリギリの人数で店ごとに切り盛りしている様子が紹介されているが、兎に角、利益イコール人件費を抑えること、で成り立っている会社、なので、仕事を覚える、というよりは、こなす事に優れた人間が偉い!、という感覚になるようだ。 出来なければ、カス! 扱いだ。 忙しくても、時給は同じだし、お客が一杯になっても、応援は無い。 そんな内容を実際に働きながら、詳しく調べてある、のが、この本である。
そして今は、もはや、生産地は中国(今のところ、メインではあるが)ではなく、カンボジア・・・とかに移っていきつつある、というのも、やはり人件費がテーマのようで、安いところへ、文句を言わないところへ、と移動するようだ。 現地での工場の勤務状態の取材でも、名前を出さないで、と念をいれての回答をまとめてあるが・・・ まるで、イギリスでの産業革命時代(1800年中頃)みたいに、時間無制限(24時間勤務??)や未成年をこき使うなど、先日見た、「マルクス、エンゲルス」の映画みたい!
酷いハナシだが、隠しているようだし。
多分、私くらいの70歳くらいで、ユニクロを面接しても、雇ってくれないだろうが、しかし、現場を体験したいものである。きっと、効率主義で、出来ない奴は、ハミゴにされるだろうが、そのこととは別に、一体、お店は、どこを向いて仕事をしているのか? というところだろう・・・ (著者は、ユニクロの、柳井 社長が売り言葉で、「一度社員で働いたら、分かってもらえる」、という言葉に発奮して、入社したのだが~そのレポートがこの本である)
なんばの「英国屋」では、店員さん(スタッフ)がもう何人も変わっていて、もともとのベテランの人が、たまたま私が、お客への対応を気にいって、常連になったのだが、そのベテランが辞め、いつの間にか、そのお手本がどんどん、無くなっていく? のが悲しい。 このままだと、他の店に行っても。
どう思う、あなたなら。