マイナス金利と言っても私達の口座の金利が変わるわけではありません。銀行と日銀の関係だけの話です。せっかく日銀が市場にお金をばらまこうとしているのに、肝心の銀行が市中に回さず、日銀にあずけて利息をもらっているのがけしからん。ということです。
日銀「お金どんどん渡すから市場に撒いてね」
銀行「は~い。といいつつ、実際こんな大金もらっても優良な貸す先も投資先もそうないよね。だからせっかく日銀から渡されたお金だけど、日銀さんに預けとこ~っと」
日銀「そりゃダメだよ。君たちきちんと仕事しなさい。優良な貸し先や投資先を見つけて育てるのが君たちの仕事でしょ。日銀に戻すなら、利息は払わないよ。逆にマイナス金利にして手数料とるからね。損したくないなら、ちゃんと貸し先や投資先を育てなさい。」
銀行「ぎゃふん」
という形です。日本の中にも、もし資金が融通つくのなら事業拡大したい。という事業主はたくさんいることと思います。また銀行マンも本来は、新しい事業の手伝いという仕事をしたい、という人たちもたくさんいたと思います。今回のマイナス金利はそういう人たちに後押しになるでしょう。
ただ日本人のマインドが、もうバブルは懲り懲りという後遺症がまだ残っているというか、あまり物質的にキンキラキンのものにもう興味が沸かない。という人が増えているため、このマイナス金利でもバブルが再燃する可能性は低いと思います。
景気とは、表のお金の動きと、裏の人の心の動き、の両方が組み合わさって動いています。経済学者の多くは表のお金や資本の動きしか見てにないので、景気を予測することが困難なのです。人の生き方というパラメータが大切なのです。これは気象や地震の予想とも似ています。人の想念の総和というパラメータが重要だ。という点で。
そう。経済の話とは奥が深いです。なぜなら経済とは、その世の中の人の生き方そのものを表しているからです。人々がどう生きているかという総和の一面が経済であります。
現代社会ではお金をたくさん所有している人の方が幸福だ。という価値観で動いています。働かなくても大金を手に入れる人が勝ちである。一方働いても働いても生活が苦しい人は負けである。というように。
昨年流行った経済学のピケティの学説もそうです。富の貧富はなぜ拡大するかという理論です。とても興味深いです。しかしその根底は富があるものが幸せだ。という人生の価値観です。
私達現代人は、資産と負債というと、お金の資産と負債のことしか頭に思い浮かびません。しかし人生には同時に魂の資産と負債が存在するように。陰と陽が同時に存在するように。古来私達日本人は、本当は魂の資産と負債を感じ取って大事にしていた民族でした。
私達の先祖の方々は知っておりました。人間とは表のお金の資産が貧乏であっても、その人が人生の中で魂の資産を積み上げる生き方をしていれば、本当の幸せものであるということになります。逆に表のお金の資産が大富豪であっても、魂に負債を増やす生き方のまま終わってしまったら、それはもう残念で後悔の人生であります。
おひさま、ありがとうございます。
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