おいしい朝ごはん

おいしい朝ごはん食べましたか 私はまだです

行軍に比べれば、こんなことはなんでもない

2006年03月04日 18時31分47秒 | イタリアをバスで走る
この旅ではバスに乗る距離が長い。
十日間でおよそ2000キロ走る。
そして毎日早足で10余キロほど歩く。
その旅の一員に80歳を超える方がおられた。
その方に焼き栗を勧め、冬の旅は大変ではないかとたづねた。
いやなに中国で行軍していたときのことを考えれば、何ほどでない。
と、軽くいなされた。
たしかに、こちらは単なる観光だ。
おっしゃるとおりで、あるかもしれない。
しかし、中国を歩いていたのは、60年以上昔のことではないか。

雨のスペイン階段で焼き栗をむく

2006年03月02日 22時40分41秒 | イタリアをバスで走る
晩秋のスペイン階段は雨に濡れていた。
それでも焼き栗の屋台は商売を続けている。
その向こう側にあるブランド品の店では高くて何も買えない。
だから、なけなしのユーロはたいて焼き栗を買ったのだ。
階段を上り、広場を見下ろしながら焼き栗をむく。
大きな栗だが焼き立てなので結構やわらかく食べやすい。
旅の仲間が、よこせと手を出す。
まあいい、これも旅の思い出だ。



ローマ一おいしいジェラート

2006年02月28日 22時05分00秒 | イタリアをバスで走る
とにかくジェラートの種類が半端ではない。
ローマに着いたときには十二月になっていたというのに同行の皆さんは何種類も沢山注文している。
しかし、食べてみると、これがおいしい。
添乗員さんの話ではローマ一ジェラートのおいしい店という話だったが話半分に聞いていたので三種類しかトッピングしなかったのがくやまれる。
ここのジェラートは、和菓子でいえば手作りの本生菓子といおうか、大量生産していない繊細な舌触りなのに味わいは芳醇で密度がある。
アイスクリームとしては結構なお値段だけに材料も吟味されているようだ。

朝市のモレッツアチーズ

2006年02月28日 21時41分12秒 | イタリアをバスで走る
団体旅行の朝の食卓は心なしかせわしない。
けれども今朝は心豊かな朝食をいただいた。
若い人たちがナポリの朝市でモレッツァを買ったが、二人だけでは食べきれないのでお分けしたいという。
格安ツアーの朝食はあまりリッチではなかったので、うれしかった。
白くて丸い新鮮なチーズをナイフで切れ分けると、断面は日本の絹ごし豆腐のように緻密だ。
動物性の食品であるのに、すこぶる繊細で淡白なあじわい。
豆腐と違うのは心地よい歯切れ感があることだ。
つくりたてのおいしさはチーズといえども現地でなければ楽しめない。




イタリアの観光バス

2006年02月27日 22時40分05秒 | イタリアをバスで走る
イタリアの子供はかわいくていたずら好きだ。
そしてイタリアの男の子は、そのまま大人になる。
だからイタリアの車は交通法規をほとんど守らない。
ところが、あまり深刻な交通事故は起こらないという。
イタリア人には運転について天性の才能があるからだそうだ。
しかし、私たちが乗ったバスの運転手は交通法規を良く守り、しかも運転の天才だった。
大型バスを、まるで乗用車のように軽々と車線変更し、機敏に運転していった。
ことに、アマルフィ海岸の狭い幹線で対向車をまるで手品のようにかわした。
彼がいなければ、アマルフィでの観光がこんなに楽しくはなかったろう。
しかし、彼もやはり、人間だった。
アマルフィ越えの翌々日には胃の検査に行くという。





アマルフィ海岸の手絞りレモンジュース

2006年02月27日 22時38分25秒 | イタリアをバスで走る
バスがアマルフィの絶壁の上にある店に到着した。
老いも若きもバスから降りて青い海を眺めた。
潮風に喉の渇きを覚えて名物のレモンジュースを注文した。
レモンジュースは注文を受けてからおばあさんが、ゆっくりと作り始める。
一杯のジュースに大振りのレモン一個を全部使う。
砂糖はほとんど入れてないが、愛想はとてもいい。
ほら、もうできあがった。
思ったほどには酸っぱくはないが、やっぱり酸っぱい。
だけどアマルフィの海岸を眺めながら飲むレモンジュースは夢のように薫り高く、美味しい。

波止場のコーンピザとカプチーノ/おいしいナポリ

2006年02月26日 20時48分56秒 | イタリアをバスで走る
サンタルチア港のバールで地元の人がピザを注文していた。
地元の人の食べているものが食べたくなって私も注文した。
バールの外のカフェテラスでピザにかぶりついていると、鳩が寄ってきた。
日本と同じように、こちらでもまったく人を恐れない。
よくないことと、思ったが、ほんの少しだけ鳩にわけてやった。
添乗員さんも同じ店でカプチーノを飲んでいだ。
それで私もカプチーノを買った。
結果的に、ここで飲んだカプチーノがイタリアで飲んだコーヒーのなかで一番旨かった。

ナポリで食べたアサリのリゾット

2006年01月31日 17時23分59秒 | イタリアをバスで走る
雨のナポリの石畳を歩いて昼飯を食べに出かけた。
離宮を案内してくださった地元の方のお勧めの店は裏通りに在った。
まだ12時が来ていなかったがお店は込み始めていた。
厚切りの田舎パンも悪くなかったが、ここで出されたアサリのリゾットが抜群においしかった。
アサリが良く、そして大粒の米に香りがあった。
ただ、量は少なかった。
あくまでも料理の一つで、主食ではないようだ。


ポンペイの富裕な民家

2006年01月21日 16時03分26秒 | イタリアをバスで走る
早朝にローマをたった。
二時間もしないうちにポンペイに着いた。




しかし、相変わらず天気は悪かった。
たどり着いたときも、まだ雨は降り止んでいなかった。
遺跡の入り口で10ユーロ出し折りたたみ傘を買った。
イタリアで最初の買い物だった。










しかし、この折りたたみ傘が効いたのか
たちまち、いい天気になってきた。




遺跡は、すべて太陽の光で照らし出されていた。
これは富裕な市民の部屋の壁を飾る壁画だそうだ。





ポンペイでは当初、水道が引かれていなかった。
このため、写真のように屋根からの水を一箇所に集めて貯める部屋が作られた。
その後、ポンペイに水道が引かれてからも、このような部屋は建築様式の一つとして作られ続けた。





かつてのポンペイの街角でも犬たちは、こうやってねそべっていたのだろうか。







ポンペイ遺跡を案内してくれたワンコたち

2006年01月18日 22時31分50秒 | イタリアをバスで走る
ポンペイ遺跡の家の床に犬のモザイクがあった。
そして、実際に遺跡のあちこちを本物の犬たちが歩いていた。
このあとも、南イタリアではよく犬を見かけた。
観光地の犬たちは、しばしば本当に観光客を案内した。
おのぼりさんの行き先など、お見通しのようだった。
かなたには、雨上がりの陽を浴びてべビスオ山がそびえていた。
あの山の灰がポンペイに降り注いでからまだ二千年が経過していないのだ。

雪のアペニン山脈を越えて

2005年12月31日 04時32分31秒 | イタリアをバスで走る
アドニア海上空から見たイタリア半島中心部は無数の小さな雲で覆われていた。
イオニア海側から雲が押し寄せてきているようだ。
当地でもお天気は西から崩れるのだろうか。
それでも一つ一つの雲はとても小さく、かわいらしい。
海岸線の街の明かりに沿った道路を走っていく車のヘッドライトが確認できる。
アペニン山脈が見えてきた。
最高峰の周辺は新雪に覆われている。
はじめてみるイタリアの雪景色。
機内放送がローマ空港の気温が低いので注意するよう呼びかけた。
また海が見えた。
イオニア海だ。
イタリアはもうすっかり夜が明けていた。
中央イタリアの農村部の景色は美しい。
通勤の車の形がはっきり見える。
今度は住宅街の街並みが続き始めた。
住宅街が過ぎると牧場の様な草地になった。
そして牧場の向こうにローマ空港が広がっていた。
僅かの振動の後、ローマ時間午前六時、外気温四度の空港に着地した。
朝日がまぶしい。