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橋本氏は「満州事変」の何を問題としたか!?『日本の敗戦・降伏裏面史』より

2007-02-23 | 橋本徹馬
 それは、板垣石原らの軍律違反を有耶無耶にしてしまい、
おまけに、論功行賞まで与えられた事である・・。
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私は世田谷の真崎さんの処へ行き、その新聞記事を見せながら
『これは一体何事ですか?』と怒鳴った。
真崎さんも顔色を変えて
『いけなかったかな』と言った。
『いけなかったどころではない!
これで皇軍は半ば滅んだことが判らないのですか?』
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橋本徹馬氏の意見はこうである・・。

満州事変は軍律違反を犯した上で成り立った事変である。

中央の許可も陛下の御裁可も仰がずに軍を動かした事は
たとえそれによる結果が、後日正当化されようとも
軍律違反には違いないので、厳しく裁かねばならぬ。

あろう事か、論功行賞まで与えてしまうとは、悪しき前例を作った事になる。

これが先例となって出先の若い連中が、今後も同じ事をする事になる。

従って、この場合、論功行賞を授けるのでは無く
軍の規律を正すが為に板垣、石原らを予備役にしておくべきであった。

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橋本氏は、尊敬していた荒木大将までもが
論功行賞を受けたので、がっかりしたそうである。
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荒木大将は、
『私が受けると言う返事をしてくれぬが為に、話の進め様が無くて困っているという、中村人事局長から来た手紙が残っている。・・・何処かにあったはずだ。』
と言って探しておられたが、私は
『そんな手紙が何通あっても、貴方が論功行賞を受けた事実の否定にはならない。
貴方があの行賞さえ受けずにいて下さったら、
日本にもかく立派な軍人がいると、占領軍にも誇れるのだが、それが出来なかったのが残念だ。』と言った。

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註:この論功行賞の誤りは、数年後の大事となって現れるのである。









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