校舎のA棟からB棟に遊びに行ってこっぴどくしかられた1年生のS君。思わず口にでたのが、「コーチは学校のルールは守らなくていい。」と言っていました。この言葉でたくさんの先生達が、真意を尋ねてきました。
昨日、子供達にルールについて説明しました。ルールがなぜできたのか。ルールとは弱者を守るため。平等公正そして、秩序を保つため。そして、学校のルールもあれば、交通ルールもある。社会のルールだってある。そしてみんなの大好きなバスケットボールもルールがあるから楽しい。190センチの選手がずーとペイントの中にいたら試合にならないだろう。
ルールには必ずなぜできたかの哲学がある。交通ルールだってそうだ。青は進め。しかし進めの命令ではない。赤は止まれ。時と場合によっては止まってはいけないときもある。
あるホテルアテンダントの苦悩の話をしました。ある足の不自由なおばあちゃんがひとり、一生の思い出と港のみえる最上級のホテルに宿泊しました。
最上階のレスランで食事をしたいが、足が悪くていけない。そして、このホテルにはない、タイの生き作りが食べたいと申し出ました。「誠に申し訳ありません。当ホテルでは客室での食事はできません。また、当ホテルのメニューにたいの生き作りはございません。」
悲しそうに港を見ているおばあさんに若いホテルアテンダントは、なんとかしてあげたい。そう思い支配人や、料理長に一生懸命かけあいます。そしてそんなな姿にほだされて、ルールをまげておばあさんの客室にたいの生き作りのお弁当を届けることができました。
おばあさんの子供のような笑顔に思わず涙してしまう、ホテルアテンダント。
ルールを破ったり曲げたりするにはそれそうとうの感動のドラマがないといけないな。
1時間の話でしたが、笑顔で納得した様子の子供達に安心したきのうのわたしです。