ひねもすのたり☆PNG

縁あって来たPNG…日々の生活を綴ります

ラバウル(3)大発

2006-12-04 | パプアニューギニア生活
宿泊先は空港から20分ほどのココポ。その先のラバウルへ行くには足がないので、車を借りました。基本料金に加え、走行距離に比例して料金がかさむシステムで、2日間借りて結局1,000キナほど(約40,000円)。やっぱり高いよね。PNGの道路事情は総じて悪いので、レンタカーの車種はトラックがほとんど。今回借りたのも、マニュアル車のトラック、トヨタのハイラックスでした。私だったら絶対運転できない。

ココポからラバウルへ行くには、海岸沿いの通りを走ります。道路は比較的よく舗装されているのですが、火山の影響の為か、灰がつもった状態の泥道になっていたり、穴ぼこがたくさん開いていたりする箇所があります。途中、ひょっこり海上に顔を出している旧日本軍のクレーン船の残骸(鉄がさびて茶色になっている状態で、朽ち果てるのも時間の問題?)、ところどころに旧日本軍が掘ったと思われる壕、旧日本軍の大型発動機艇の洞窟がありました。

大型発動機艇は略称『大発』と言い、食料や弾薬などを海からトロッコに乗せて陸上へ運んだものらしい。洞窟はその格納場所だったようです。縦に5隻あるのですが、かなり奥が深く、2隻めがやっと見える程度。写真は夫撮影で、洞窟の内側から外を望む形で撮ったものです。写真でおわかりいただけるように、かなりさびついていました。ここには管理人が常駐し、ひとり5キナ(約200円)を徴収。旧日本軍が地元の人を使ってこれらの荷物を運んだことを説明してくれましたが、言うことを聞かないとひどい仕打ちをした、というようなニュアンスだったので、日本人に対してあまり良い印象を持っていないのかもしれません。それでも『もしもしかめよ』を歌ってくれました。自称61歳の彼は、その歌を学校で習ったと言っていました。61歳なら戦後生まれのはずなんですが。

大発の見学を終えると、『待ってました』とばかり、地元の人がずらっと、ビルム、アクセサリー等おみやげ用の品を地面に並べています。ここで何も買わずに帰るのはとっても気まずい雰囲気。5キナのネックレスを2つ買ってきました。前回、夫が単身でここを訪れた際にも同じように買ってきたので、商売繁盛(?)じゃないかと思います。

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