踊る大走査線

愛知の立てこもり事件でさらけ出されたのは
ＴＶドラマさながらの、愚図なキャリアと
それに振り回される現場の苛立ちだった。

ま、事後に騒ぐのが大好きなマスゴミの報道の
今の大騒ぎの５０％は差引くとしても、
立てこもりの生中継を見ていた人たちのほとんどは
『なんで強行突入しない？』
って思ったことだろう。

乱射をして数人が死傷、まだ一人を人質に立てこもりを
続ける犯人。
いつ新たな犠牲者が出るかわからない、
また自殺してしまうかもわからない状況で、
ダラダラと引き延ばし続ける。
現場には撃たれた警官が５時間も放置される。
特殊急襲部隊が到着しても後方支援にまわされる。

まったく、何やってんだか...
亡くなったＳＡＴ隊員はさぞ無念だったことでしょう。
本来の職で活躍する場も与えられずに
凶弾に倒れることになってしまったのだから...


かつて日本の警察は世界的にみて優秀であると
いわれていた。
低い凶悪犯罪の発生率と高い検挙率。
実はこれは警察が優秀だったのではなくて
”住民”のモラルが異常に高かったことが
大きな要因である。
近所同士が顔見知りで、見かけない人が歩いていりゃ
『おめ、どこのモンだぁ？』とばあさんが声掛ける。
聞き込みや情報提供には積極的に協力する。
こういった住民の協力無しに日本の警察は成り立たない。

それがいざ有事にこの体たらくでは、今後の協力も
おぼつかないだろう。
ぜひともここは猛省してもらって、
次回への糧としてもらいたい。









ところで、その会議室とやらにいた人には
具体的な処分は下るのか？
ドラマでは出世の本流から外れるだけで
”お咎めなし”ってことらしいけど。