カーキ・オリーブのジャケットの着こなしその２

　カーキ・オリーブとネイビーブルーはなぜかとても相性がいいです。ともに軍服の色だからというわけでもないでしょうが、Ｍ６５ジャケットとリジッドデニムなど昨年の秋冬の渋谷の街角でやたらみかけた格好でした。流行というより、オリーブ・カーキにはこの色が一番合わせやすいのだろうなと思った次第です。
　それでは、上半身にその二色をあわせてみたらどうでしょうか。つまりＭ６５の下にジージャンを着る。当然パンツはホワイトデニム。
意外なほどすっきりまとまります。


それでも地味すぎる印象なら、思い切った挿し色を着てみることです。カシミアのビビッドカラーのニットならカーキの「軍事色」を消し去ってあまりあるでしょう。オリーブ・カーキはどこか黒と似ていてどんな派手な原色でも受け止めて一緒に溶け込む包容力がありそうです。


　よく女の子が「カーキってなんでも合うから楽なのよね」と話していますが、それは「派手な色なんでも」という意味かもしれません。
　黒以外に合わせづらいと思っていたビビッドブルーも

　派手なグリーンのパーカーも、カーキのおかげで子供っぽさが消えます。というかカーキの軍事色が子供っぽさで中和されるというべきでしょうか。

　ついでに、パープルの「オカマっぽさ」もカーキで中和してしまう例


　オリーブ・カーキのミリタリーカラーはだれにでも似合うわけではないと申しました。少なくとも小柄な人には似合わない。せっかくのアーミーグリーンがボーイスカウト制服のように見えてしまうかもしれません。かといって筋骨隆々のガテン系のお顔では、そのまんま運送会社の作業員ですよね。
　じゃ、だれが似合うのか・・・おそらく身長１７５センチ以上の肩幅のあるイケメンさん御用達なのだと私は思っています。
これって、実は同じミリタリーの出自を持つトレンチコートの「似合う条件」とよく似ています。
いくらワイルドな二枚目顔の俳優寺島進でも身長がないとトレンチコートは似合わないと思いきや、この人刑事ものでトレンチコート着てますね。１６５センチの身長なのに違和感がないのは、この人役者にしては顔が小さい。プロポーションがいいのでしょうね。
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ということで、コートでカーキ・オリーブを着る。

Ｍ６５よりは違和感がやわらぐかもしれません。本格的なトレンチや季節外れのモッズコートなどではなく、旅行の時や梅雨時に重宝するカーキ色のナイロンコートは如何でしょう。
　インナーはＴシャツ一枚。パンツは色落ちデニム。これでご家族と一緒に近所の寿司屋にいく。
まぁ、Ｔシャツが嫌ならバーバリーチェックのシャツやボーダーのＴシャツをどうぞ。


カーキ・オリーブが色を選ばぬ何でも合う色だとわかると自分が似合わなくても一着欲しくなったりしませんかね。


　さて、カーキ・オリーブの服の着こなし。これらを着てどこにいく？と考えるとあまり、デートやディナーなど女性連れのイメージが湧いてきません。一番似合うのは競馬場とか、独りで戦う「戦場」のイメージ。なんだかオリーブ・カーキは男のコスプレ的なカラーですね。