「そんな事、考えても仕方ないでしょ」
という局面はいっぱいあります。
学校の勉強があまり好きじゃない子どもが
「なんでこんなこと覚えなアカンの?」
と言ったりする場面。
大人になっても。
いや、むしろ大人の方が。
自分の仕事の意味がわからなくなる時や、
何らかの手続きをするために山盛りの書類を前に
「これ、ホントに要る?」
とげんなりする場面、など。
ただ、考えても仕方ないことは、
「時々考える意味のあること」だと思うのです。
たとえそれが、
逃避願望だった場合でも。
そこにはたぶん、
大事な問いが含まれている。
考えても仕方ない問いに立ち止まることは、
自由な人間として生きるために必要なこと、
つまり「必ず要ること」ではないでしょうか。
動物のように、感情に支配されるのでもなく、
機械のように、与えられた役割を果たすのでもなく。
そして、そういう問いを持つ人間が1人増え、
その人なりの解決を、社会の中で表現することで、
1人ぶん、社会が前に進むことだ、と思うのです。
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