『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

[人って何ですか」…って 続きの続き

2015年05月08日 | 考える日々
ちょっと開きましたが、
前に考えていた「人って何ですか」の続きの続きです。

 前回までは、ココ↓

  人って何ですか?~
   http://blog.goo.ne.jp/oneby1/e/7c3750a8562509fa018c456e56883b28
  人って何ですか?~ 続き
   http://blog.goo.ne.jp/oneby1/e/bb9b7a819b182200b04a1da7fe482e93


一緒に学んでいると、人の意見も聞けて、
自分の頭の中がシェイクされていきます。
しみじみと、ありがたいです。

と喜んでいたら、先生から、
「みんな自分のことばかりで他者性が存在してない」
というご指摘。

「子ども、障がい者、外国人などなど、
自分を越えた問いかけができうかどうかが、
治療教育の原点です」と。

「人って何ですか」の問いに対して、
社会的、文化的、経済的、哲学的、精神的な
あれこれの視点の紹介があり、
続いて、もうひとつの問いかけ。

「人間は、どうして20年も親の世話になるんでしょうか」。

人間の赤ちゃんだけが普遍的に持っているものは何か、
という問いです。

「すぐに立って歩かなくても他の動物に食べられないから」とか
「食べ物が保存できて養ってもらう余裕ができたから」とか、
みんなアレコレ言います。

人間の子どもだけに見られること。
それは、
「お母さんにたぐり寄せてもらっておっぱいを飲む」
ということだそうです。なるほど。

他の生き物はすべて、
子ども側の意志で親に近づいて来ておっぱいを飲む。
だから、ほ乳類のお母さんは横たわっているだけでいいし、
兄弟間の弱肉強食競争に負けたらそのまま死に至ることも。
場合によっては、生みっぱなし、なんてことも。

人間の赤ちゃんだけは、
ハイハイができるようになってもなお、
泣くだけでいい。
「おなかがすいたら自分で飲みに来い!」という親は、
…たぶんいない。はず。

お母さんは、赤ちゃんの泣き声を「呼ばれた」と感じ、
「おなかすいたの? オムツ濡れたの?
それとも抱っこ?」と赤ちゃんの方に行って
赤ちゃんが求めるものを与え続ける。

そして、
お母さんは赤ちゃんの泣き声で寝られない。
世のお母様方、それを支えるダンナ様方、
日々、ご苦労様です。
…という話じゃないけど、言わずにいられない(^^;)。

話を戻すと、
つまり、人間だけは、生まれながらにして
「依存して生きていく存在」だと言える。
人間だけが、自分を他人にゆだねることができる。

子どもの頃にちゃんと依存させてもらえなかった人は、
大きくなってから、様々な問題を抱えてしまうんですって。

「人は依存し合って生きている」。

そう言われると、自分が依存するのが苦手なことに気づきます。
みなさんも「依存するのは苦手です」と口々に。
だって、人に自分を押しつけるのは申し訳ないし~。
人に迷惑をかけてはいけない、と教えられたし~。

逆に、思春期の頃、
「人の迷惑にさえならなければ
何をしても自由でしょ」とか思ってた。
のに、そうじゃないと言われて混乱した中学高校時代。
んじゃ、判断基準の軸、自由の範囲の軸になるのは
いったい何なのさ??って。

メンバーの中には、子どもの頃、
近所の友達の家に遊びに行くことすら迷惑だから
手みやげを持って行くように、と言われた人もいる。

今の自分。
人に依存するのには、やっぱり遠慮があるなぁ。
ギリギリがんばってる時も、いたわってくれる人に
つい「大丈夫よ」とか言ってしまう。
んで、「あ~やっぱり手伝って欲しいぃぃぃ~」って。
迷惑なヤツですね(^^;)。

なんとなく、依存しない方がエライと思ってる。
自分でできないから依存するのであって、
私は別に依存しなくてもやっていけるもん、って。
誇り高くて、スキがなくて、ちょっと孤独。

自分ができないことを手伝ってくれる人に対しては、
必要以上に申し訳なく思ってしまって、
相手が「もういいって~」とゲッソリするほど
ゴメンを表現してることもあるし。

もっとそこ、自由になればいいのにね。

依存することが苦手、と言いながら、
家族にはめちゃくちゃ依存している。
バスの運転手さんや、一緒に働く人たちにも、
お店の人にも、配達の人にも、依存している。
そこに気づいてもいない。

世の流れは「自己責任」。
SOSを出すこともできない、冷たい流れ。

定期的に人の介護に行ってた時、
たまたま都合が悪くて変わりの人に行ってもらったら、
「ありがとう、も言ってくれない!」と怒ってる人がいて、
そりゃ違うだろ~、と思ったんだけどね、
何が違うのかはよくわからなかった。

自分の無理のない範囲で
人に頼ってもらうのはとても暖かい気持ちをもらえるよね。
子どもがいて心が落ち着くのは、
彼らが真っすぐに私を求めてくれるから、かもしれない。

「しょーがないな~」と言いながら、
誰かの求めを満たせる自分に酔いながら。
求めてくれて、ありがとう。

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