『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

雑草は風に乗って

2015年05月04日 | 手足を使う日々

春なので、毎日のように庭に出ます。
冬だって出てもいいんだけど、
やっぱり、冬の後の春だから。

暗い土の下で、
それぞれの命にため込んだエネルギーが
ムクムク変化を遂げる、春だから。
命が光に向かう、春だから。

朝、早起きしてきた子ども(3年生)と
庭でごはんを食べながら、
「最初は芝生だけの庭だったんだけど、
楽しい庭になったね~」と話していました。

「最初、芝生だけだったの?」
「そうそう。
ちょっとずつ木を植えたり畑を作ったりしたし、
芝生だったところも、いつの間にか
“雑草原っぱ”みたいになったけどね」。

最初は全面芝生だった場所が、いつの間にか
クローバーや名前も知らない草花で覆われて、
濃い薄い緑に小さな花をいっぱいつけているのでした。
座ると、やわらかくて気持ちいい。

「雑草もかわいいよね。いろいろあるし花咲くし、
勝手に広がってくれるし、メンテナンスフリーだし♪」
と、私としては最後が大事(^^)。

そうだ、ついでに言っとこう、と思って、
「でもね“雑草”っていう草はないんだよ。
見てキレイだとか、食べておいしいとか、
人が、自分に役立つかどうかで勝手に判断して、
役立たないものをまとめて“雑草”って呼んでるだけで、
ホントはみんな名前があるんだよ」なんて、
どこかで聞いた話を、しかし心を込めて伝えてみる。

そしたら、子どもが、
色とりどりの花が咲き散り、
実が実ろうとしている庭で
「あたし、雑草がいいな~」と言うのです。

「ええっ、なんで??」と聞くと、
「だって、風に乗って、どこでも行けるもん!」と。
わ~、そっちか~。ステキだね!
何より、楽しそう!

そうなんだね。
アナタは別に
人に認めてほしいとか、大事に世話されたいとか、
そういうことを求めてないんだね。
少しずつ自由に向かっている様子が見えて、うれしい。
親として、及第点をもらった気分。わーい。

自分で、好きなところに飛んで行けばいい。
いろんなところに種を飛ばして、
公園に落ちたり、海に落ちたり、道ばたに落ちたり、
いっぱい挑戦して、時々失敗して、時々成功して。

失敗しても大丈夫。根っこが強ければ大丈夫。
また種を飛ばせばいい。
時が来たら、
自分の場所で自分の花を咲かせたらいい。

アナタは、時々、とてもステキなことを言うね。
親としては、
目に見える子どもの花だけじゃなくて、
見えない根っこを、ちゃんと意識していたいな。
自分に関しても、ね。


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