『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

思わず笑った、いい感じのいい加減

2019年11月30日 | 考える日々
え~と「なす」じゃないけど…。

山の辺の道を散歩していたら、
あちこちに無人販売所が点在しています。

柿だのみかんだの野菜だの、
もぎたて、採りたての、ちょっと不恰好なものたち。

同じ季節なので、どの販売所に置いてあるのも、
それほど変わったものがあるわけもなく、
でも時々、菊芋だのズイキだのもあったりして。

ついつい覗いてしまい、
その都度リュックが重くなっていきます。
なんせ、ほとんどのものが100円だし。

歩いて歩いて、リュックも随分重くなり、
通りすがりに冷やかす程度になった頃、
なぜか目を引くものが台の上に。

いったん通り過ぎたのですが、
何が気になったのか確認すべく、
もう一度坂を上って、件の無人販売所へ戻ると、
コレ!!!



皮のゴツゴツとたくましいみかんが
なんと「なす」と書いた袋にゴロゴロと入れられて、
のんびりとお留守番していました。
予定していた袋の数より多く採ってしまったのかな?

もう、ここまで思い切って堂々と違う袋に入れられると、
かえって潔くて、気持ちよくて、笑っちゃいました(^^)/

ファーストフード店がコーヒーの火傷を賠償させられて以来、
猫も杓子も、いちいち小さい字で「熱いから気をつけてください」
「カップのフチで手を切らないでください」
「外のビニールで子どもが窒息しないようにどーしろこーしろ」
…などなどって書かなきゃ許されない、
そして書いたから後は知らない、という、現代社会の世知辛さと比べて、
なんとおおらかで、人を信じる、気持ちの良い行いでしょう!

人は、本来、こうでなくっちゃね!

だって、常識って、社会の基盤だもの。
注意書きがあってもなくても、
火傷するのは、自分がうっかりしてたからだもの。
自分の失敗を人のせいにしない。
そういうのも、基本だと思う。

同じように、別に教えてもらわなくても
自分で気を付ければいい事って普通にいっぱいあるもの。

道端にゴミを捨てないのも、
自分さえよければいい行動が争いを生むのも、常識。
別に学校で習ったからでも、怒られるからでもないし、
学校で習っても注意されててもできない時もあるし。

これ、たぶん中身が柚子だったら
「なす」の袋使ってないと思う。
普通の想像力があれば、
「柚子と間違って買ったら申し訳ない」って思うだろうし。

これを「なすって書いてあるのに、みかんだった」って
訴訟起こす人がいたら、近づきたくない!

やたら個人の失敗には「自己責任」とか言うのに、
コーヒーの火傷は企業の責任なんて、
ほんと、ワケわかんない社会だな。

常識的でいいんだけど。
それにズレがあるのは当たり前で、
そのあいまいさをわかろうとする大人でありたい。



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