月が綺麗ですね。紅葉もキレイです。

ふと「最近あの人に会ってないな〜」と思って、
「昨日、月見た？」とLINEしてみました。

その人は、小さい人たちと大騒ぎしながら見ていたらしく、
「昨日はまんまるやったのにね〜」
（↑と、覚えているのがすごい）とか、
「わ！　小さくなってきた！」とか、
なかなか楽しかったようです。

私は、父からの電話で「そーいえば！」と思い出し、
ベランダで腰を据えて見ようと、
思い入れのある石油ランプとコーヒー、
そして、文字が大きくてローガンズの目にやさしい

読みかけの児童文学を持って
ベランダに陣取っておりました。

中3の子どもは、もはやつきあってくれず、
夫は、がさごそやっており、
他のおうちのベランダも、別に誰もおらず。
あら、意外と興味薄いのね。

そうやって、優雅に月を見ながら読書をしていたのですが、
進行がゆっくりだったのでだんだん寒くなり、
リビングに降りて「散歩行かない？」と言うと、
中3の子どもは、もはやつきあってくれず（×2回目）、
夫が「行こかぁ〜？」と、久しぶりに二人で散歩。

家の近くの海辺だの公園だの歩いて、小一時間。
月は少しずつ大きくなり、やがてまんまるになりました。

海辺では、
夜目にも鮮やかな赤いライトを両手に持って、
踊りまくっている青年が一人。

月の下で何か動画を取っている様子。

「月夜に踊り出す人」にしばし注目。

ハイテク時代に一人で動画を撮ってても、

タヌキと一緒にススキ野原で踊ってても、

悠久の時を経て、月を見たら踊りたくなるという、

人間の衝動の変わらなさが愛おしい。

そうそう。

夕方見てみたら、朝LINEした人から

「月が綺麗ですね」って帰ってきてた。

おお、それはもしや、漱石が
「Ｉ　Love　You」を日本語に直訳した学生に
「日本人がそんな直接的な言い方するか？

月が綺麗ですね、くらいにしとけ」

って言ってたエピソードじゃないかっ！
おお、愛されているな〜ワシ。ぐふふ。

と思えば、昨日、夫も私も
それ、一言も言わなかったな。

やべ(^^;)。

返事したら、その人から続けて、
「紅葉も綺麗です！」って帰ってきたんだけど、
ってことは、さっきのは

「Ｉ　LOVE　You」じゃなかったのか(^^)？？
うお～、愛されてぇ〜〜！

「月が綺麗ですね」はロマンティックで
「愛してます」な情景だけど、
「紅葉が綺麗ですね」は、
なんかもうちょっと年齢層が上で、
「お元気そうで何よりです」って感じやなぁ。

まぁ、もはや、そういう年齢です。
私を知っているみなさまと、

ここを覗きに来てくださるみなさま、

そして、その人たちにつながるすべての人たちが、
健やかでおられることをお祈りしております。