『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

先端技術に懐疑的なわりに、結局使いまくっている話

2019年11月04日 | 考える日々
子どもの頃、テレビにリモコンという便利なものが付きました。
でも、ウチにはなかったので、
いつ行ってもテレビがついている友達の家で、
気怠そうなその子のおかーさんが
立て続けにリモコンでチャンネルを変えているのを、
奇術(死語?)でも見るような気分で見ていました。
「なんで変わるの???」と思って。

そんな魅力的で便利なリモコンというものがあるのに、
「見たかったら立ち上がってチャンネル変えろ、
その程度のこともしたくないようなもん、見るな!」
と言っていた、ロックで男前で、かつ意志の強い父。

その父のおかげか、娘の私も
先端技術が出ても、ちょっと懐疑的になるクセがあります。
どうせなら、意志の強さも見習いたかったけど、
残念ながらそこは全然受け継がれなかった。素質かな?

「先端技術に懐疑的」と言っても、
高速のATCも銀行のATMも、交通系カードもスマホも、
手元に置いてからはめっちゃ便利で使いまくってます。

出て何年かは手元に置かなかったけど、
結局時間を置けば、先端技術の恩恵を手に入れているのです。
研究・開発してくれている人、ありがとう!

ただ、「この技術、要るかな?
これによって、何が便利になって、
私の何が退化するかな」
と考える妙な癖は抜けません。

もちろん、本だって、自分で書き写すより、
印刷されてお店に並ぶ方が100万倍いい。
印刷された本を買う時も、
書店に注文して1週間待つより、ポチって明日届く方がいい。
明日届くより、その場でダウンロードして読める方が、たぶん、いい。

その代わり、
書き写しながらひとつの文章と深く付き合うことはできないし、
2週間待ってでも欲しい本以外の、しょーもない本も買うし、
新本ならまだしも、時々は古本を買ったりもして、
町の本屋さんや出版文化を追い込むことにも加担しています。

ごめんなさい。

料金を意識しないまま高速に乗ることも増えたし、
本を読んでたはずの電車内でも、
プチゲームで暇つぶししたり。
もともと少ない私の「考える能力」は瀕死の重傷です。

でも、便利です。
開発してくれている人、ありがとう(2回目)!

でも、便利さの恩恵を浴びつつですが、
自分が何に加担しているのか、何を失っているのか、
両方、意識していたいです。

その分、本を買うなら近所の本屋で買おう、
という気になりますから。
気になれば、行動につながりやすいですから。


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