うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

バイブル

2009年11月13日 | 建築、デザイン
本日は私の「バイブル」をご紹介します。


私が尊敬してやまない建築家 故 吉村順三氏。

彼が残した建築には、同世代の丹下健三氏のような派手さはない。

でも、圧倒的な存在感や美しさ、誰もが納得する必然性。そんなものの「カタマリ」のようなものばかりだ。


彼が生前残した、「建築やデザインに対する思い」 それをつづった貴重な本がある。





「建築は詩」 ~建築家 吉村順三の言葉100


建築やデザインを志す人なら、一度は読んでください。


デザインとは何なのか?

なんだか新しい気持ちになれるとともに、デザインにかかわることの責任に背筋がピンと伸びます。



私が一番好きな言葉はこちら・・・



建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、

そこでいい生活が行われているのを見ることである。


日暮れ時、一軒の家の前を通った時、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感ぜられるとしたら、

それが建築家にとっては、最もうれしいときなのではあるまいか・・・(続く)



いまは「家」の設計から離れているけど、またいつの日か細々とでいいから、家の設計によって人を幸せにしたい。

そんな思いを心のなかに温めています。


人生は長いからね。