「山と渓谷(2006.6)」を読書中です!
■田中澄江「立山から槍ヶ岳へ」の一節(31頁)
■「八日振りに鏡を見た。赤く黒くむくれ、腫れ、眼ぶたは垂れ下がり、唇もそっくりかえり、二度と見られない四谷怪談のお岩さまだった。・・・しかし、頭の中に葉緑素をじかに押し込まれたような、このさわやかな気持ちはどうだろう。私はやっぱり、また山に来たいと思った。」
■田中澄江は八日間かけての立山から槍ヶ岳への縦走計画をある出版社から持ち込まれ、売れない作家の夫(田中千○夫)と病弱な子供の養育を抱え、この危険な、まだ雪の残る縦走登山を、ほとんど縦走など初めてながら引き受けたのです。
■周囲の女友達は「万一のとき、後に遺された子供はどうなるの?」と大いに心配したという。
■この引用文は、同行した出版社の男性が田中澄江の我の強さを紹介するために引用した下りです!
■ガイドの男性がヘバリ切った田中澄江を見兼ねて、一番近い山小屋に泊まることを提案したのに対し、田中澄江は「風呂に入りたい!今夜は風呂のある山小屋に連れて行って!」ということを聞かないので、泊まらない山小屋に頼んでリヤカーを借り、松の根がはびこる山道を夜中に男達が夜通し引っ張り、押して、しまいにはパンクしたリヤカーを強引に引きずって夜の12時に風呂のある山小屋に着いたのだそうです!
■体力もさることながら、気丈な女傑だったんですねー!!
■田中澄江「立山から槍ヶ岳へ」の一節(31頁)
■「八日振りに鏡を見た。赤く黒くむくれ、腫れ、眼ぶたは垂れ下がり、唇もそっくりかえり、二度と見られない四谷怪談のお岩さまだった。・・・しかし、頭の中に葉緑素をじかに押し込まれたような、このさわやかな気持ちはどうだろう。私はやっぱり、また山に来たいと思った。」
■田中澄江は八日間かけての立山から槍ヶ岳への縦走計画をある出版社から持ち込まれ、売れない作家の夫(田中千○夫)と病弱な子供の養育を抱え、この危険な、まだ雪の残る縦走登山を、ほとんど縦走など初めてながら引き受けたのです。
■周囲の女友達は「万一のとき、後に遺された子供はどうなるの?」と大いに心配したという。
■この引用文は、同行した出版社の男性が田中澄江の我の強さを紹介するために引用した下りです!
■ガイドの男性がヘバリ切った田中澄江を見兼ねて、一番近い山小屋に泊まることを提案したのに対し、田中澄江は「風呂に入りたい!今夜は風呂のある山小屋に連れて行って!」ということを聞かないので、泊まらない山小屋に頼んでリヤカーを借り、松の根がはびこる山道を夜中に男達が夜通し引っ張り、押して、しまいにはパンクしたリヤカーを強引に引きずって夜の12時に風呂のある山小屋に着いたのだそうです!
■体力もさることながら、気丈な女傑だったんですねー!!