第2話-15

　黄はピョンと跳んでラガーに道を譲り、ラガーは走り出してすぐ転がっている仲間の体に足を取られた。村崎はドクロの予想落下地点に走った。暗いけど金色のドクロはそれなりに見える。黒木も上を見上げたが、「頼むぞ」と村崎に言った。

　黄はのんきな顔で上を見ているが、いざとなったらすぐに走り出せるような体制を取っている。ラガーはどこかをぶつけたらしく、猛獣のような声をあげている。

　村崎が止まって捕球のために腕を伸ばした時、「もうすこし右」と赤沢の声が聞こえて、村崎は右に動きながらドクロを受け止めた。

　「赤沢、眼鏡を外せ。明かりが点く」
　黒木の声がして赤沢が眼鏡を外した途端、明かりが点いて黄が叫んだ。「あー、ワタシきちんと閉めてきたネ」
　宝箱に立っていた骸骨は、視力が回復する前に青山に捕らえられた。

　「遅かったじゃないか。もう放送時間が終わってしまうぞ」
　黒木が入口に向かって言った。建物の入口には４色のユニフォームを着た今をときめくＢＯＳＯレンジャーズが立っている。