私の姉弟は何故か子供の頃から、母の弟の叔父さんのことを「チャンコ」と呼んでいた。
土佐清水の方では、そんな呼び方をするのだろうか。
長女の嫁ぎ先のお父さんも自分のことを、孫に「チャン」と呼ばせている。
21日亡くなった叔父は早くに父を亡くした、私たちの、父親代わりもしてくれた。
チャンコの大人の自転車に、片足をつっこみギコギコ乗りから、フナムシを餌に魚釣り、泳ぎも。
地元大敷配当のブリさばき、卵を産まない鶏をさばくのもチャンコ。
台風の時、雨戸の打ち付け、避難するのもチャンコの家。嫌がる顔見た事がない。
馬、牛小屋の修理。数えればきりがない。
地元で何人か、父の肖像画のお弟子さんがいたが、叔父も県会議員だった、刈谷さんもその一人だったと母に聞いた。
嫁いでも里帰りのたび何時も寄っていた。
叔母が亡くなり、民宿も閉め、私のお土産が大好きな焼酎になると「おおぅ 買うて来てくれたか」と
喜んで迎えてくれた。
部屋では趣味のお習字の練習をし達筆でした。 棺に筆も入れたので、天国でもきっとニコニコ書いている。
葬儀の後、「優しく温厚な性格、私が引き継ぐき」と骨揚げの時、誓いました。
その夜、手に取った本を開くと「許すという事。」
(恨み、妬み、憎しみを心に持つと自分がその苦しみから逃れられない。
相手を許す事によって気持ちが楽になり、前に進める)と書いてありました。
これってチャンコの教え。。。やなせ たかしに似ている。チャンコも笑っていた。