腋臭家族（金玉姫）

腋臭はわきがどうしではわからない。
ある腋臭家族がいました。

夏には目に沁みるすっぱい酸性のにおいのお部屋になります。
腋臭同志ですから、わかりません。

腋臭一がいいました。
「最近、服が黄ばむけどね、なつだからね」

腋臭二がいいました。
「おすしをたべたようなかんじだね」

腋臭三がいいました。
「僕たちはいいにおいだからね」

みんなわきがですから、わかりません。
めにしみるにおいですら、腋臭どうしではわからないのです。

ただ、汗のシミが黄色だったり、お部屋から異様なにおいがするだけです。
近所の人は、知っていました。

だから近寄りません。
親戚、兄弟は腋臭が多いので、安心ですが。

だれにもいえない。
臭い人は今日も近くで生きています。

腋臭はなおらないかもしれないので。
できるだけふりまかないでほしいですね。