カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

エアポート

2011年05月11日 | Travels

エアポートにて。

ノートブックもi-podも時間潰しの為の本もバッグに仕舞ったまま。

朝刊に目を通す相棒を横目で見ながら、特に何をするでもなく

フライトまでラウンジで過ごす時間が私はとても好きです。

今回は滅多に使う事の無い航空会社でしたので、ラウンジも初めてでしたが、

滑走路が目の前に広がる眺めの良い場所に有りました。

今日はこの小さな飛行機で北に向かって飛びます。

・・・とそこに、凄いのが入って来ました。

総二階の最新型ジェット。私は初めて目の前で見ました。

圧倒的な大きさに、無限のテクノロジーの進歩を感じたり、

いつかこの飛行機に乗る事が有るのかな?なんて思いを馳せてみたりします。

聞くともなく聞こえて来る会話をBGMに、

思い思いの過ごし方をしている人達を見るともなく眺めて過ごします。

その姿や会話は、空港でしか目にしたり耳にしたりする機会のないものだったりします。

窓の外に目を向ければ、飛び立って行く飛行機、着陸する飛行機。

ここでのひと時が、私の気持ちの切り替えには大切なのです。


留守中の様々な手配をし、荷造りを済ませ、王様をしかるべき場所にお連れし、

車を預け、チェックインをして、

日増しに厳しくなって行くばかりのセキュリティーチェックをくぐり抜け、

ラウンジの椅子に腰掛ける頃には、その旅の目的地や目的によっては、

正直言って『もう帰る?』みたいな心境になっていることも有ります。

それでも不思議な事に、ラウンジに身を置いていると、

後ろに残して来たものが少しずつ頭の中から消えて行き、

旅人の心構えと申しますか、気合いというのも可笑しいですが、

『ちゃんと旅をしてこよう』という気持ちになるものです。

 

旅立つ人、旅から戻る人、期待に胸を膨らませる人もいれば、

悲しい別れの中にいる人もいるのかもしれません。

エアポートは人生の交差点みたい。

そんな独特なエネルギーに包まれるひと時が私は好きです。


 



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