もんく [とある南端港街の住人になった人]

Doctors' Money and Workload

先日「忠誠心を持ってもらいたい」について書いておいたが、今日はそれについての反論がSUNに出ていた。

忠誠心は誰に向けての言葉だったか言うと、特に政府からの奨学金をもらって海外で医学の勉強をしている医学生(または、した医者)に対してだ。

その前に、政府の奨学金が海外留学についても出ると言うところで、まず驚き。それをもらって海外で医者になる勉強をして帰国して医者の資格として認められるのにも驚く。

そう言う事情の中でどうして「忠誠心」が出てくるかと言うと、奨学金をもらって海外の医学部を卒業してから一定期間(ほんの数年間らしい)国内の病院で働くと返金しなくても良いとのこと。その最低限の期間が過ぎたらさっさと実入りの良い海外の病院で働くために出て行ってしまうそうだ。そのために国内医療体制が整わない、特に地方において、のだそうだ。そこれ忠誠心と言うことになる。

でも、「問題は忠誠心では解決しないよ」と言うのが反論。

公立病院で医者は月に1800リンギットの給与で働く。これは他の通常の会社員の給与に比べて高くはないどころか、低い。なのに勤務時間は長く、休日でもページャで呼び出されるのが常なのだそうだ。だから割に合わない。忠誠心より給料と仕事量のバランスを改善しないと出て行った医者たちは返ってこないよってことだ。

多くの奨学金をもらわずに国内で卒業した医者たちも、奨学金をもらって出て行った医者たちに対して帰ってきて国内の医療を救うのに力を貸すべきとの意見らしい。


でも、どうなんだろう? もともと実入りが良い職業(やり方によっては)だと思うから医者になる人が多いわけで、そう言う人たちのために医学教育を(それも割高な)提供していると言う仕組みは暗黙の了解なのでどう言っても無理なのじゃないだろうか? しかも先進国でも働けるのだから。




それにしても、こちらとしてはお金が欲しいためになったような医者に治療を受けるのは、いかに高度な知識を学んでいるとしても、嫌だなあ。待遇以前の問題も大きいんじゃないだろうか?


ロシアの医学部の広告が出ていた。
ロシアの医学部はマレーシア人にとっても安くて穴場なのだとか。
そう言えば、日本には日本人の医者しかいない。それも変かも知れない。
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