私は日本を愛しております。
しかし日本人は、過去の歴史認識において、暗い影を背負っています。
学校教育においても、また世間的な一般常識においても、
戦前日本=侵略国家というのは、ほぼ定着していると思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
亡くなった私の祖父は、先の大戦で中国大陸で戦っておりました。
幼かった私には、誰にでも優しい祖父が、学校教育で教わった、
冷徹で残酷な侵略者の一員には、到底思えませんでした。
そういう祖父のもとに育った私には、平和の中で生きる現代日本人と、過去の日本人は、
いずれも本心から平和を愛し、基本的にはお人よしで、礼儀正しく、悪を犯すことを嫌う、
良心的で善良な人々であるように、思えて仕方がないのです。
本当に、過去日本人は、冷徹で残酷な時期があったのでしょうか?
それを具体的に語る前に、一つの喩え話として、動物社会の話をしてみます。
さて皆様、野生動物の世界で最も強い生き物は何か?
と問われたら、何とお答えしますか?
条件は、成獣のオス同士の、ガチ一騎打ちです。
ライオン?トラ?そうですね。彼らは強いです。
しかし以外ですけど、実は彼らはベスト10入りは確実・・・というくらいのレベルなのです。
1位は、カバです。
これはダントツ、ぶっちぎり、文句なしの1位です。
凶暴で、強力な歯とあごを持ち、足も速いです。
カバの暮らす現地の人には、「カバは見てはいけない」とまで言われています。
見ただけで、もう命が危ないのですね。
2位は、ゾウですね。
3位が僅差で、サイです。
ここらへんの生き物を襲う動物は、もはや自然界では存在しません。
4位以降は難しくなりますが、恐らく、キリンだろうと思います。
5位は、バッファローなどの大型のウシ科の動物ではないかと思います。
それ以降に、トラ・ライオン・ホッキョクグマ・ワニ・・・などの、
肉食動物がランクインすると、私は分析いたします。
驚くかも知れませんが、強い動物ベスト5は皆、草食動物なのですね。
なぜかというと、草食動物というのは総じて、
体が、肉食獣より圧倒的に大きい。
殺傷能力は小さいが、丈夫な歯を持ち、あごの力も強い。
巨体なのに、足が速い。つまり脚力がものすごく強いのです。
ガチ勝負すると、踏み潰されたり、大怪我をする確率が極めて高いのが、草食系動物の特徴です。
サイやウシのように、角を持つ動物もおります。
それが大抵の場合、群れをなして生活しておりますので、それらをえさにする肉食動物は、実は大変なのです。
そして、ここが重要なのですけど、
肉食動物というのは、怪我をするのを極端に嫌う生き物なのですね。
なぜなら、肉食動物は怪我をすると、狩りができなくなるからです。
肉体が健康であっても、狩りは大変です。
怪我が治るまでは、エサにありつけません。
肉食動物にとって、怪我=餓死を意味するので、
怪我をするかも知れない、強い相手とは、決して戦いません。
絶対に勝てる相手しか、彼らは獲物としか見ないですし、
絶対に勝てる状況を作ってからでないと、勝負をしないのです。
狩りの途中で、その条件が整わなければ、彼らは100%撤退します。
一方草食動物は、大抵そこら辺にエサがあるので、怪我が治るまで、エサを食べながら養生します。
侵略というのは、こういう肉食獣的な発想をし、行動をするものです。
こういう肉食獣的な歴史を持つ国こそ、侵略国家なのです。
近代の日本には、そういう歴史がありません。
戦った国は、全て強国だからです。
アメリカと戦ったイラクのように、一回だけなら私もそういうことは申しません。
しかし先にも書いたように、明治以降の戦いで、絶対に勝てる相手と戦った歴史を、近代日本は歩んでいないのです。
ということは、侵略という発想すら、この国民にはないということです。
こういう歴史を持つ国は、むしろ中華人民共和国の方です。
現中国こそ、最も侵略国家らしい侵略国家です。
韓国在住の元慰安婦2名が、大阪の橋下市長と対面する予定でしたが、
どうやら急遽、取りやめになったそうですね。
先の戦争に関することを、多くの日本人は考えるのを嫌がっていると私は思います。
そして現状の中国や朝鮮半島国家に対して、弱腰な姿勢を取り過ぎているとも思います。
その原因は私は、自虐史観にあると考えています。
なぜなら、日本人にとって中韓朝と同じ近隣の軍事大国なのに、
日本人はロシアに対しては、とても強い態度を示し続けているからです。
日本人の外交が、憲法9条に縛られて、基本的に弱腰姿勢ならば、
ロシアに対しても、中韓朝と同様の態度を取るはずです。
自虐史観が、日本国民の当たり前の判断を鈍らせています。
戦争責任、アジア諸国家に対する引け目の部分です。
しかし私は言います。
先の大戦に、日本の戦争責任はありません。
あるのは、負けた責任です。
これまでの日本の戦争は、侵略戦争ではないからです。
なぜなら近代日本は、自国より国力の劣る国と、戦っていないからです。
清国=当時GDP世界1位
ロシア=当時GDP世界第2位、軍事力1位
中華民国は、当時中国の港は、欧勢力が守っていました。
沖縄にある米軍基地のような港湾施設が、当時中国の海岸には多数ありました。
当時の中国は、決して弱い相手ではありません。
アメリカ=当時GDP世界1位、軍事力1位 です。
自分たちより強い相手に、侵略は絶対に出来ません。
かつあげするなら、自分より弱い相手にするはずですよね。
ですから戦前の日本の戦いは、侵略目的ではないのです。
それぞれ、別の事情があったと考え、個別に分析するべきです。
侵略目的で負けたのであれば、兵を引き上げ、交渉すれば良いのです。
しかし防衛戦争での負けは、国家を破滅させることになります。
ですから国防においては、絶対に負けてはいけません。
ですから過去の日本には、負けた責任があるのです。
平和のために過去を振り返るならば、きっちりと振り返るべきです。
そうでないならば、本当の平和や自由な社会など、夢まぼろしだと思います。