UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1091

2024-05-20 16:24:28 | 日記
 ネナンちゃんの成長は凄い。けど、まだ覚醒には至ってない。きっと今のこの成長は追い込まれた事による火事場のバカ力的なものだろう。覚醒というよりも、潜在能力がようやく日の目を見た……的な感じだと思ってる。
 なにせ今までネナンちゃんは大切に大切にされてた。前には出なくて、後ろで安全に魔法を使ってたからね。戦闘だって遠くで行われてたわけだからね。
 きっと今、本当の戦場の空気に当てられてる。
 
「ありがたい!」
「ああ、これなら!!」
 
 ネナンちゃんによって自身の武器が通用するようになったジャル爺達はその勢いが増した。こうなったらメタリファーも彼らを無視はできない。自身の周囲でちょろちょろと動きまわってる彼らにもようやく髪の毛を向ける。
 けど彼らもこれまでの戦闘で髪の毛には対処できるようになってた。流石はこの世界でも上位に入る強さを有してるだけある。
 
 そもそもが大きさが全然違うから、小さすぎるがゆえに正確には狙えないって弊害が起きてそうではある。それに……
 
「危ない!」
「すまん! たすかった」
 
 そんな風に彼らは上手く連携をしてる。誰かが危なくなったら、誰かがフォローをして危機を回避する。そんな美しい連携。そしてメタリファーへと攻撃を叩き込んでるんだ。
 その縦横無尽な髪の毛は彼らの足場になってメタリファー自身を苦しめてる。こうなるとある意味で勇者よりも彼らが問題になってるだろう。メタリファー視点ではね。
 なにせまだ勇者は時空間に対応する術をもってない。もしかしたら勇者の中にいるノアがなんとかしようと解析してるかもしれないが……流石に彼の知識だけでは難しいだろう。
 その力は圧倒的にジャル爺達を上回ってるが、メタリファーには前提として時空間の力をどうにかできる術が必要だ。でないといくら攻撃をしても意味をなさない。
 時空間の別の自分……それを引っ張ってくるだけだ。けど時空間の力で攻撃されたら、それは起きえない。
 
「勇者様……受け取ってください」
 
 今……ネナンちゃんは自分自身だけである物を生み出した。いつもは私がネナンちゃんからあふれ出る力……それを使ってアクセサリーを作ってたけど、今作ったのは完全にネナンちゃんが自分自身で作り出したもの。
 それは小さな玉? 宝石のようにも見える球体だ。流石にG-01のように芸術性を入れることは出来なかったみたい。仕方ない。アイに近づいてもらって勇者にそれを渡したネナンちゃん。
 
「これは……」
「私がジーゼ様から受け取った情報を元に作ってみました。きっとあの存在に対応できるはずです」
 
 手のひらに包めそうなその球体を受け取った勇者は「ありがとう」とネナンちゃんに伝えた。そしてそれをどうするのかと思ったら聖剣に近づけてる。すると手元部分が形を変えてその球体がカチッと聖剣にはまる。
 そして聖剣が不思議な光を帯びだした。きっとそれは時空間へと対応できる力の筈だ。

ある日、超能力に目覚めた件 451P

2024-05-19 19:18:33 | 日記
「くっまさかこんなことになるなんて……流石に弾数が心もとなくなってきたぞ」
 
 アンゴラ氏が自身の力を込めた石を投げて向かってくるおかしくなった人たちを気絶させつつ、そんな事を言う。そこらの石ころでよかったからぽっけがいっぱいになってジャラジャラなるほどに用意してたアンゴラ氏。
 けどその石もどうやらこれまでの対応でかなり数を減らしてしまったらしい。実際そこらの小石を使ってるといってもその石の表面にはアンゴラ氏か変な模様なのか文字なのか……それを書いてる。
 だからもしかしたらそこらの小石をそのまま使う……という事は出来ないのかもしれない。そうなるとこの多くなりすぎたおかしくなった人たち……しかも現在進行形で増え続けてるその被害者達を安全に止める術がなくなってしまう。なにせ彼等には近づくだけで危ない。彼らをおかしくしてるその力……それは見えず匂わず、けど近づくだけで全ての者に影響を与える。
 だからこそ、近づかれる前に無力化する必要がある。けどそれが出来る存在は草陰草案達の中ではアンゴラ氏しかいなかった。草陰草案の力でならその見えない侵略者の力を押し返すことはできるが、浄化していくとなると流石に一人ずつやっていくなんてできない。だからこそ、今は草陰草案はその力を温存してる。
 
 下手に建物に入ったらそこで追い詰められるかもしれないし、今入れる所はしまってるか、既に入り口が壊されてしまって今や阿鼻叫喚の所しかない。外に出ててまだ元気に動いてるのはどうやらもう草陰草案達しかいないのか、そこに集まってきてる感じだ。
 
 大きな通りの道路とかは既に封鎖……というか、フラフラとしてたおかしくなった人が道路に出て、それに驚いた誰かが車を止めて「こらー!」なんかしてるとその人が襲われるってことが起きて、それが何度か連なると道路の真ん中で止まってる車が増えてどうしようもなくなるってことが起こってしまってる。
 
「逃げても事態は好転しないぞ。チャド氏、まだか?」
 
 その言葉を受けるチャド氏はその手にダウジングの棒を持ってる。そしてそれはクルクルと360度回ってた。それでは全然使い物にならないが、チャド氏は目を閉じて集中してる。
 
 何やらぶつぶつとつぶやいてるチャド氏は次第に足元がおぼつかなくなってくる。別に変な力に冒されてるわけじゃない。チャド氏がそうなら既に近くにいる全員がおかしくなってしまう。だからきっとそれは自身の力を使ってる影響なんだろう。
 
 次第にゆっくりとなっていくダウジングの回転。そしてよろよろと同じ方向を示した。
 
「あっちだ」
「よし!」
 
 その言葉を聞いたアンゴラ氏は進行方向で邪魔な人たちに向けて石を投げる。そっちにみんなで走った。可笑しくならないように草陰草案がキラキラとした力を展開して皆を守る。
 
「えっと、どこに向かってるんですか?」
 
 そういったのは大川左之助だ。彼は自分の疑問とこの番組を視聴してる視聴者の代弁をおこなったらしい。そんな彼の言葉に酷く汗をかくチャド氏はこう答える。
 
「元凶だ。そこを指示してくれている」
「それって……本当……ですか?」
 
 そもそも今の所何が原因かも彼らはわかってない。でも元凶の所に案内できるという。コメントでは懐疑的な言葉が連なってる。けどチャド氏を知ってる皆は何も言わない。それはきっとチャド氏の力を信じてるから……だと大川左之助たちは思った。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1090

2024-05-19 19:13:05 | 日記
『みんながんばれー』
 
 私はそんな風に声援を送りつつメタリファーの時空間の力の解析にいそしんでる。大丈夫、ちゃんと手助けもしてる。それに一応G-01の中から時空間の力に関する情報をできうる限り引き出してもいる。
 それらも同時並行的に私の拡張した頭脳で解読もしてるからね。
 
 さてさて、そんな私の事情はいいだろう。問題はこの世界の行く末だ。ネナンちゃんは直接的に攻撃をしてる勇者やジャル爺の為に力を行使してる。それに状況に応じて攻守の為にも力を使ってるから、今まで後方で一つの力を行使しておけばよかった時とは力を使うスピードって奴が段違いになってる。
 
 そのせいでネナンちゃんは辛そうである。けど今の所、この戦場ではネナンちゃん以外では時空間の力に対処することができない。私? 私ももちろんしてる。けど突発的な対処とかはネナンちゃんに任せてる。私はもっと大きな時空間の攻撃を実は防いでる。
 
 それは何か? といったら、それはこの空間そのものに対する力の行使である。実際、今メタリファーはメタリファーというかその中の魂である教会の奴らの集合体? がその魂の赴くままに操ってる状態だ。それってかなり危険で、実際今はその時空間の力が結構暴走してる……といってもおかしくない。
 メタリファーがなんでそれを許してるのかは知らないが、メタリファーの時空間の力はというのはこんな限定的では実はない。時空間というのは文字通り時間と空間である。
 戦ってる彼らはその力を体内を通じて接触することで発動してるとか思ってるかもだが……そんなことは全然ない。メタリファーの力は文字通り時間と空間へと干渉できる。
 そして暴走してる状態なら、それを制御もできない。だからこそ、もっと滅茶苦茶になっておかしくないのが現状だ。けどちゃんと戦える状況のままで現場は推移してる。
 それはなぜか……それは私がG-01と共にこの空間を保ってるからである。なので私は何もしてないわけじゃない。皆のサポートを人知れずにやってる。
 
 でも私が見てる限り、ネナンちゃんは苦しそうだけどその力の操作は洗練されていってる気がする。問題はこのままじゃ有効な攻撃がネナンちゃんだけしかできないってことだね。今の所、ネナンちゃんの負担が大きすぎる。けどそれは皆もわかってて、そしてネナンちゃんだってわかってる。
 ジャル爺達はネナンちゃんに頼ることしかできないことを歯がゆく思ってた。いくら攻撃してもメタリファーは勇者はまだ注目してるが、ジャル爺達には意識をかけらもむけてないからね。
 
「皆さんごめんなさい。少し時間を稼いでください」
 
 そんな事を言ってネナンちゃんはジャル爺達にその力を分け与える。その武器に不思議な光がくっついた。するとそれで攻撃をすると、今まで歯牙にもかけてなかったメタリファーがようやく彼らを意識する。
 どうやらネナンちゃんはジャル爺達にメタリファーへと通用する力を付与してくれたらしい。その成長速度は目を見張るものがある。

ある日、超能力に目覚めた件 450P

2024-05-18 19:45:58 | 日記
 周囲からバリーン!! とかそれと共に「きゃあああああ!?」とかいう声が至る所から聞こえてくる。とうとう……とうとうおかしくなった人たちは建物の中にも人がいる……という事に気づいたらしい。駅前には駅構内とかデパートとか、大きな建物がたくさんある。もちろん都心程じゃないが、やっぱり駅前が一番栄えてるから人もそして人が集まれる場所だって多い。この事態が深刻化したとき、入り口とかを周囲の建物とかは閉ざした筈だ。安全の為って……けど、駅はまだ開いたままだった。
 きっとどれだけ危ないのか……それを判断するには材料が足りなかったのかもしれない。警官隊とかが展開して色々と封鎖をしてたけど、きっとその時は警官隊も電車を利用する人たちをすべて駅にとどまらせておくなんてできない……と思ったんだろう。だからこそ、駅の方はシャッターとか閉めずに開いてた。けどその誘導するための警官隊の人たちまで今やおかしくなってる。
 そのせいでおかしくなった人たちは今や駅の中まで入り込んでるだろう。自動ドアを閉めてた周囲の店舗にも奴らはその体のダメージなんて気にせずに体でぶつかり、腕を振り回して最後にはそのドアをこじ開けてた。そのあとは阿鼻叫喚だ。
 なんとなく状況はわかってただろうけど、その中にいた人たちはきっと「ここにいれば」とか思ってた筈だ。不安にはおもってたけど、今までもおかしくなった人は建物の中までは入っては来てなかった。それに入り口も封鎖されてきっと大丈夫だ……と、でもその願いは今。破壊された。
 
「大丈夫かな?」
「殺されるわけじゃない」
 
 そんな風にアンゴラ氏がいう。草陰草案はそれでも不安ではある。確かにゾンビ映画のように食われてしまう……なんてことはない。実際おかしくなった人たちの怪我は多少はあるが、その程度。実際死んでる人はいない筈だ。
 
「けど、きっと黒歴史にはなる……」
 
 草陰草案はそういった。確信を持ったような表情でだ。実際かなり変な行動をやってる人はいる。それが深層心理に基づく行動なら、実はそれはその人の本性の部分でそういう事をやりたかったのかもしれないのだ。
 けど普段は我慢してる。世間の目とか社会とかがあるから全てをさらけ出す……なんてできない。でもその抑圧がおかしくなったら消えてしまうんだろう。危険な事……それこそ殺人衝動とかは出ないようだが、変態的な思い……そんなのが表面に出てるように見える。
 だからこそ、今まともで、そしてこの状況をまさにいま体験してる草陰草案達は思うんだ。
 
『絶対にああってたまるか……』
 
 ――とね。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1089

2024-05-18 19:38:08 | 日記
 私が授けた術式を自身の内へと取り込んですぐさま時空間の力に対応してきたネナンちゃん。ネナンちゃんの魔法で攻撃を受けたメタリファーは苦しそうにしてるから、ここをチャンスだと攻めてる皆は判断する。
 髪の毛を伝って本体に迫ってたジャル爺達は滑るように髪の毛を滑って縦横無尽に髪の毛を次々に伝ってついには剣が届く位置まで近づいてた。そしてその剣の刃をメタリファーへと届かせる。
 けどその攻撃が効いてるのかはよくわからない。なにせ彼らの攻撃にはメタリファーは無反応だからだ。けど……
 
「はああああああああああああああ!!」
 
 気合いを入れて勇者が聖剣を振るう。すると向かってきてた髪の毛を吹き飛ばして勇者の聖剣がメタリファーの肩口へとザックリと刺さった。これには流石のメタリファーも甲高い声を出して苦しそうにする。でも……
 
 メタリファーはその体を二重に見えるようにする。いや、二重なんて分かりやすい数じゃないかもしれない。もっとたくさんの重なり? それがみえる。そしてたくさんに見えたメタリファーが再び収束していく。すると少しずれたところにメタリファーが新たに存在する。
 
 そうなると、さっきの傷はまるでなかったかのように……
 
「時空間で傷を負ってない自分自身と交代した?」
 
 なんてとんでもない事をやるやつだ。けどそれなら中の魂って……その時空間の中には魂を入れられてないメタリファーだっていそうだが……スキャンする限り教会の奴らの魂はまだメタリファーの中にいるね。
 
 なんとも都合のいい時空間の使い方が出来るものだと思う。ジャル爺達の攻撃はそもそも通用してなくて、勇者の攻撃も通用するが時空間の力を使われたら意味をなさない。
 やっぱりメタリファーは強敵だ。
 
 さっきから何度もジャル爺達は攻撃してるんだけどね。歯牙にもメタリファーはかけてないよ。無視して勇者を狙ってるし、更にはネナンちゃんの方へと攻撃をしてる。
 ネナンちゃんはアイが抱えてるから、アイが上手く攻撃をよけてくれてる。さて、私も……いやネナンちゃんを覚醒させるためには、私はあんまり動かない方かいいんだよね。
 まだみんなのフォローで忙しいということにしておくか。それにメタリファーの時空間の力はとても興味深い。端的に言えばとてもほしい。だからしっかりと解析してその力をG-01へと搭載したい。