日本語は微妙で難しい。同じ「みえ」でも、場合に応じて、「切ったり」「張ったり」しなければならないから忙しい・・ . . . 本文を読む
岐阜に住んでいたが、自宅のすぐ傍に在った「岐阜薬科大学」(旧・岐阜薬学専門学校)の学校祭で、当時の薬科大学生が、夜になるとたき火を焚いて、羽織袴姿で肩を組み輪になって、酔いに任せて踊り狂いながら唄った(というより‘がなりたてた’)音頭だ。妙な節とリズムが付いていて面白かったことを子供心に覚えている。 とくに、♪蚤(のみ)の金玉~虱(しらみ)の‘はらわた~’という条(くだり)は、印象に残っている・・ . . . 本文を読む
親爺の古今亭志ん生師も、グデングデンに酔っ払って、高座へ出てきたことがあった。若き日の小生が客席にいた。 前座に抱きかかえられて出てきた志ん生は、そのまま高座で寝てしまった。慌てた前座が、高座の袖から飛び出して来て、起こそうとした・・ . . . 本文を読む
JR松江駅の近くに『てれすこ』という小割烹がある。数年前に一度訪ねた。ここの大将が、若き日に新宿・末広亭で、先代金馬を良く聴き、こよなく愛した。そこから付けた名称だと、ご本人から、このとき伺った。病膏肓に入るとは、このことだ・・ . . . 本文を読む
七右衛門が患った末に亡くなったばかりのところへ、ある友人が駆けつけて来て、「驚いた」と言ったところ、七右衛門の女房が泣く泣く「仲良く暮らしていたのに、これからは誰を頼りにすればよいのか」と訴える・・ . . . 本文を読む