お砂糖の雨

おしまい

ある愛の詩

2009-10-25 21:37:19 | Weblog

 きっと、きっとね。。。
出逢う順番が少し遅かったんだと思う。
でも、こうやって出逢えて。
ある約束を守りながらふたりは、ひととはちょっと違ったかたちで人生を共にする。
もし、出逢わなかったら。。。違う幸せがあったのかもしれない。


そう大きくない2階建ての家がある。
その隣に寄り添うように小さな平屋がある。
まるで、1軒の家に見える2軒の家。
朝になると、鍵を持って平屋の鍵を開ける年老いた男。
平屋の中から年老いた女が出てきて、年老いた男の家で食事を摂る。
すべての面倒を年老いた男がみていた。
年老いた女の方から尋ねることはそうない。
必ずといって年老いた男が迎えにやって来る。
そして、年老いた男の家でふたりは過ごす。
夜になる前に年老いたふたりは別れる。


どちらかの配偶者が言ったのであろう。
「一緒に暮らさない。」という約束。