お砂糖の雨

おしまい

風の又三郎

2010-01-15 21:39:40 | Weblog


 冷たい風を感じたとき。。。
夕暮れ時刻が重なると。。。
たちまち、わたしの記憶が甦る。


冬に近い秋の終わりの頃。
ヒューヒュー冷たい風が吹く夕暮れ時刻。

小学生だったわたしは毎晩毎晩悪夢にうなされていた。
坂を転げ落ちるように逃げる。
逃げても逃げても追いかけて来る。
マントをひらひらさせながら追いかけて来る。
決してわたしを捕まえることなく、ぎりぎりまで近づいては離れる。
空を飛ぶというほど高くはなく、わたしの頭の上より少し高いあたりで追いかけて来る。
何度も何度も後ろを振り向いて走って逃げるわたしは転びそうになる。
怖くて怖くて泣きそうになる。


この夢はいつも坂の上からのスタートでしたのよ(笑)