今年は第二次大戦後70年と言う、一つの大きな節目の年であります。
つい先日も、それを狙っていたかのように「武蔵」発見!のミリオタには「世紀の大ニュース」が
世間を賑わせていましたね・・。近年のハイテク機器の目覚ましい進歩により、大戦中に撃沈された
「大和・ビスマルク・テルピッツ等・・」の有名処の戦艦群は、既にその艦影を捉えられていたのですが
一頃は「5000m級の深海に眠る・・」と言われていた「武蔵」だけは、「まぁ・・無理でしょう。」と
思い込んでいた管理人もビックリ!なニュースでした・・。と言う訳で、久々のミリタリー物です。
久々の1/35フィギュア、ミニジオラマ・・最近はビネットって言うんですかね?
御題は「ベルリン攻防戦1945~西へ~」です。
ベースは「バーリンデン120mmフィギュア」シリーズの石膏ベースを加工、弾痕等を
付け加えて360度、どの角度から見ても様に成るように作りました。
足元には適当に空薬莢を・・一応、「ppsh41」の7.62×25トカレフ用の拳銃弾と
「kar98k」の7.92×57モーゼル用のライフル弾を、0.3mm真鍮線で長さを変えて
作り、散りばめてみました。
破れたポスターは「国民突撃隊募集」?ですかね・・。
ヘルメットのチンストラップをブラブラさせて、ドイツ兵らしからぬ風貌に仕上げてます。
歴戦の古参軍曹ってな感じでしょうか。
脇役の二人・・。軍曹がカッコよすぎで霞んでます。
スリングは鉛シート製、スリングバックルは簡易メタルキャスト、共に自作品。
古今、敵地の制圧・占領を戦略目標とした戦争では、最終的には「歩兵」と呼ばれる
兵士達がその重責を担います。平たく言うと兵隊さんは大変なんです・・。
冒頭の「武蔵」乗組員の生存者達も、最後は「陸戦部隊の兵卒」として
その多くが、飢餓とマラリアが支配する「地獄の南方戦線」と呼ばれたフィリピン戦域の
戦いで命を落とします。同じころ・・絶望的な首都ベルリンの防衛戦を戦う彼ら
ドイツ兵は・・「同じ捕虜なら、せめて米英軍の捕虜に・・」を合言葉に西を目指す者も
少なからず居た訳ですが、念願の「アメリカ軍の捕虜」になっては見た物の・・
敵国民の人権をも認めない「無条件降伏」を受諾した第三帝国軍兵士には
後の合衆国大統領アイゼンハワーの命により「ジュネーブ条約の捕虜」条項の
適用もなされず、野ざらしの原野にテントを張る事も許されず放置・・
上げ句、復讐に燃える各国の過激レジスタンス達によるリンチ・毒盛り・銃撃等・・
何でも有り状態・・結果、その死者数は文献にもよりますが100万人・・との記述も・・。
と想えば、同じく「アメリカ軍捕虜」として「パットン将軍」の配下部隊に囚われた者たちは
「戦争終わったんだから、もうイーべ!」的な乗りで即時解放される者も・・。
運命とは分からんもんです・・。
最近、やっと「my(osuzu)スタンダード」と思える1/35フィギュア制作工程が
確立されつつあるような気もしましたので、サラっと御紹介して見たいと思います。
塗装はボディもヘッドも基本はクレオスラッカーです。
ヘッド&ボディ共にサフ無し(場合により使用)、パーティング&バリ取後
ベースシャドウ色(ヘッドは主に茶系、ボディは黒よりの服色)をエアブラシでドバ吹き。
次に、シャドウ(影orくぼんだ部分)部が潰れない程度に、基本色(肌色・服色)をエアブラシで。
と、此処まではクレオスラッカーで塗装してますが、これよりヘッドとボディで異なる工程になります。
まず、ボディは上記、基本色&シャドウ色を吹いた後、ハイライト(場合により2色)をアクリル系塗料で
筆ドライブラシにより加えて、やや完成です。
後は細かい部分や装備品を、適時ラッカー&アクリルで塗装し仕上げとなります。
次にヘッドですが、ラッカーの上からエナメルの肌色・白・青・茶・赤・グレー等で顔を仕上げて完成です。
私見ですが、ネット等で見かける「1/35フィギュア塗装法」・・ですが、あくまで参考程度にするのが
ベターかと・・1/35フィギュアぐらいの大きさになると「使用塗料・塗装法・技法・・」等も
さることながら、制作者本人の癖や手順も大きく影響してきます。
上手い人の制作法を完璧にコピー出来れば苦労は無いのですが、癖や手順までもは
なかなか・・、やはり自分の性格と制作環境に合った、自分なりの制作法を
確立するのが一番の近道では? と、想う事も有るかもしれない今日この頃でした。
そんな参考になるかもしれない、程度の技法で出来たのがコチラ・・↓
「パウル・ハウサー大将と部下のマスクマン」です。
実はこれ、「部下のマスクマン」のインパクトが強く、コレ目当てでの購入だったのですが
前回のゼップ&マンシュタイン同様、開封後にキットの顔を見て「あらっ?」となりまして
「もしや・・」とネット画像を調べてみると・・・有りました!
「武装親衛隊」育ての親とも言われる「パウル・ハウサー」ですが眼帯を掛けた
「片目のハウサー」になる前の、モスクワ攻略戦前後と想われます。
「部下と共に、雪原の彼方に霞むモスクワを見つめる・・」と言ったところでしょうか?
相方の「マスクマン」、キットはkar98を担いだ下級兵士?の出で立ちなのですが
ライフルスリングモールドを削り落とし、双眼鏡を持たせて「ハウサーの片腕」風に
大抜擢です。双眼鏡のヒモ?は、マスキングテープ製です。
此方の彼は、「歴戦の狙撃兵」と言ったところでしょうか
kar98狙撃銃と、今風にいえばCQB(接近戦)用に鹵獲バラライカを担いだ
重装備にしてあります。スリングはマスキングテープ、ベルト金具は0.12mm
金属線で作って有ります。
最近のドラゴンは、凄いですね!
この御二人・・マンシュタインとゼップ・ディートリッヒなんですが(多分)
当方、英語はからっきしなもんで、本当にこの御二方をモデル化したのかは
不明なんですが、まず箱絵がまんま御両名なんです。
なんせドイツ軍の戦史オタには結構、有名&特徴的な御顔立ちの
御二人ですから、キットの箱を手にしただけで「あら?」と想う事間違いありません。
「マっ、箱絵はそっくりでも中身はドラゴン・・どうせマルっきりの別人だべな・・・」と
一応、購入。開けてみると・・「意外に似てんじゃない・・コレ」で即、組み立て・
塗装して見ると「オー、結構似てますぜ!」ドラゴンさん。
1/35の量産プラキットでこの出来は、良いんで無いでしょうか?
この調子で1/35「ドイツ軍有名人」シリーズみたいの出してくれませんかね?
ここに載せるのに検索してて、偶然見つけたんですが、
キットはこの写真のゼップをモデル化したようですね
箱絵もキットのポーズも、まんまこの写真と同じです。
首の向きと、目線が逆ですネ・・この写真見つけたの、完成後なもんで・・
もっと上手い人が作れば更に似る事、請け合いです。
ドイツ軍戦車マニアの有名人と言えば「ビットマン&カリウス」当たりが
直ぐに想い浮かびますが、二次戦ドイツの公式戦車撃破記録No1は
一番なのに知名度は今一のせいか、この人の1/35フィギュアって
余り聞きませんので、作ってみました。
ボディは「タミヤ」、ヘッドは手持ちの中から似たような顔立ちの物を
持ってきて、顔の輪郭や目元を整形、トレードマークの顎鬚モールドを
追加しました。
次は、公式記録は2番!(150以上!)でも、ビットマンより今一不人気(多分)
なティーガー・アポテケ(タイガー薬局)こと「オットー・カリウス」ですね。
これも、ボディ・ヘッドをパーツミキシング&整形で、それっぽく
仕上げてみました。以前作った物が何処となく牧歌的で
優しい顔つきでしたので、今回は戦車兵らしい、鋭い顔つきを
イメージして作ってみました。
そして、記録は3番(138!)でも、人気は一番でしょう!
ドラゴンの「ティーガーエース」付属、ビットマンベースで
搭乗姿勢にポージング改造して有ります。
この人は、「ティーガー・エース」じゃ有りませんが
「バルクマン・コーナー」で有名な「エルンスト・バルクマン」です。
その撃破記録は82以上!のパンターエースです!
半身タイプです。
この人は・・説明不要ですね・・名前は「バウアー中尉」といいます。
この人も・・まったく「ティーガーエース」じゃ有りませんが・・
戦争映画のスーパースター「スタイナー軍曹」です。
ドラゴンの「Cross of Iron」(戦争のはらわた)キット付属の
スタイナー軍曹をベースにポージング変更、ヘッド交換&整形で
なるべく映画のイメージに合うように仕上げてみました。
それぞれ、あの手この手で、なるべく元モデルに似せる努力は
して有ります・・まぁ・・「結果」よりも「過程」が大事ですから・・。
いやぁ~フィギュアって、ホントに奥深いですね・・。