2021年9月24日
父親が、長女のために『友ちゃん、虫好きじゃろ?たまたま洗濯物を干していた時じゃ、玉虫が居ての~。思わず珍しいから取ったんじゃ。もう死んどるけど持って帰るか?』と言ってジッパーの袋に入れて渡してくれた。
『へぇ~珍しいよね?』と言うと、『じゃろ?お父さんも75年生きてて初めて生きている状態で見たんじゃけん。あまりにも綺麗じゃけん、友ちゃんに見せたいと思ったんじゃ』と、嬉しそうに話をする父親。
なので、彼岸会で貰ったお下がりの品の紙袋に入れて持って帰ることにした。
次女が、『○○駅に着いたら寄って欲しいところあるんだけど?』と言うので、『良いよ。付いていくわ』と言って、○○駅に着いてから韓国コスメの店に入ったり、喉が渇いたので喫茶店に入ったりしてゆっくりと次女との会話を楽しんでいた。喫茶店で頂いた飲み物や食べ物代を次女が『今日はおごったるわ。ウチも人におごれるようになったんやな。嬉しいわ』と満足げに支払ってくれた。
思わず『嬉しいわ。ありがとうね~』と言うと、『良いよ、この位しれてるわ』と言うので『頼もしいわ』なんて言いながら店をあとにして、『時間的に遅くなってるから、今日の晩ご飯はお惣菜で済ませてもいい?』と言うと『良いよ。全然』と言ってくれたのでスーパーで買い物を済ませて家に戻ってきた。
『只今~』と言って、靴を脱いで上がろうとした時「あれ?紙袋は何処へ?」となった私。
「もしかして・・・あのスーパーへ置いてきたかも?」と思った。
次女が『スーパーへ電話して取りに行ったら?』と言われたんだけど、その気力は残っていなかった。
『もう良いよ。お下がりの品だし、玉虫のことは気になるけどもう時間も遅くなってるし、取りに行く時間もね~』と諦めていたのである。
晩御飯を食べる前に、私は必ず神棚に手を合わせて今日の出来事をブツブツ呟き、そのあとに必ず『ありがとう』を気が済むまで言うようにしている。
その時に『厚かましいかもしれませんが、もし、玉虫が見られる様な環境があれば作って下さい』とお願いしていた。
今朝、娘たちを送り出し、時間が出来たので昨日お邪魔したスーパーへ足を運んで見ることにした。(ダメ元でね)
すると、何とあの紙袋が店に置いてあるのだ。
早速、店員さんを呼んで説明をすると『良かったです。お下がりっぽい食べ物が入っているし(焼き菓子なんだけど)、なんと言っても「玉虫」が入っていたので大切なものだと思って処分できなかったのです。もしかしたら取りに来られるんじゃ無いかな?と思って・・・』とおっしゃったので、『有難うございます。本当に良かったです。これで堂々と家に戻れます』なんて言いながらスーパーをあとにした。
長女が仕事から戻ってきて落ち着いた時に『昨日、見せようと思って忘れていたんだけど・・・』と言って玉虫を見せたら『うわ~、綺麗やね~。なかなか見れないよね?これは良いわ~』と興奮していた。
この喜ぶ顔が見たくて、私もスーパーへ足を運んだし、父親も直接この顔は見れないけど、想像しながら持たせてくれたのだろうなぁ~って思うと、何だか感動してウルウル・・・となったのである。
今、長女の机の上にはジッパーに入った玉虫が置かれている。
暫く眺めるんだろうなぁ~。
写真では見にくいかもしれないが、こんな状態で居たらしい。
とても綺麗だよ~。
2021年9月24日
昨日、私と次女は実家へ。
彼岸会に参加するためだ。
私の母親は、2015年2月24日に他界している。(67歳だった)
実家にはお墓が無い。永代供養でお願いしたからだ。
というのは、父親は次男で、私には弟がいるのだが独身だ。
母親が生前『お墓を守るのは大変だし、○○君(弟のこと)も独身であの感じだと結婚しなさそうだからね~』と言っていたので、希望通りにした感じである。
その代わり、彼岸会とか(春と秋の2回)盂蘭盆会(お盆のあとに行われる)等には出来るだけ参加するようにしている。
今回は、次女がたまたま仕事休みだったので『○○のおじいちゃん(父親のこと)に会いに行きたい』と言い出したので一緒に足を運んだのである。
次女が実家へお邪魔するときは、車の免許を取得したので広い道路で車の運転をさせて貰えるのだが、昨日は車の渋滞が目立ったので『今回は止めとこうか?もし出掛けて戻る時間が遅くなっても困るじゃろ?』と。
『その代わり、一寸見ておいた方が良い』と急に言いだして、徐ろ(おもむろ)に阪神淡路大震災の写真集を取り出して次女に見せたり、東日本大震災の様子(津波など)をビデオに撮っていたようでそれを観せたりして『いつ何時このようなことが起きるかもしれんけん。しっかり見ておいた方が良い。朋ちゃん(次女のこと)が結婚してどこへ住むかも分からんけんね~』と。
その話を横で聞いていた私は「確かにね~」と思った。
次女には、今年の10月で付き合って2年になろうとしている彼氏がいる。
彼氏の実家は海辺だ。
その事を察して、父親なりに海の怖さを伝えたのだろうと思う。
一緒に、東日本大震災の様子をTVを通して私も観ていたのだが、途中で気持ち悪くなってきた。
酔ってきたのである。
これ以上観れないと思ってフト次女の顔を見ると、やはり次女も酔っていたようである。
なので『お父さん、これ以上観れんわ』と言って中止してもらい、そのあとに小田和正のビデオを見せてくれた。
(このチョイスが面白いんだけど・・・)
それを観ていた次女が『良くコマーシャルで出ている人だよね?知ってる歌が多いわ』と言うと、『じゃ。良いじゃろ?おじいちゃん(父親、只今75歳なり~)の世代の人がファンなんじゃ無いかな?』と言いだした。
『へぇ~そうなんだね』と。
一人暮らしも随分慣れてきた父親とは言え、やっぱり寂しいものがあるようだ。
たまに、こうやって私たちがお邪魔して父親との会話を楽しむことは親孝行&おじいちゃん孝行に繋がるだろう。
かといって、なかなかお邪魔は出来ないから(お姑さんと同居している限りはね)、何か口実を付けてお邪魔するしか無いのだ。
それは、父親も承知である。
あっという間に、昼3時を過ぎたので実家をあとにした。
今度お邪魔するとしたら、来年の春のお彼岸になるだろう。
『今度逢うまで、お互いにネタ集めをしておこう』と言って手を振ったのであった。