平成、令和となって昭和44年? って何年前か・・分からなくなってきてるけど
1969年と言うことで54年前のクルマを直して乗るらしい。
どこでどうやって見つけてきたものやら、実車を見ている訳でないけど
自走は出来ないですよね
で、外してきたシートもすごいことになっています。
聞いたところ、このモデルには、前期型と後期型があって、この昭和44年の後期型より
ヘッドレスト付き標準シートで、ヘッドレストが無いと車検が通らないということです。
今のように、包んで止めるのにファスナーやタッカー、樹脂フックのような工法が
無い時代らしくニッケルボタンで被せて止めてありました。
シートのウレタンもモールド成型でなく、家具で今でもよく見かける
ウレタンを切り貼りしてあるものです。
張替えの前に、シートの蛇バネが何か所も折れていて、このままではとても乗れません。
そこで、同等の線径、波サイズのソファー用の蛇バネを調達して、添え木のように補強していきます。
接続はステンレス板を帯状に切って、巻いてカシメます。
バネを補修したら、次は破れたウレタンを乗せるバネ受けをニードルマットに交換します。
外観で見える所でなく、予算もあるだろうと思い、手持ちの端材を縫い合わせて
大きさを整えて蛇バネ、フレームにクリッピングします。
さて、このバネ受けの上のウレタンですが、運転席は破損がひどく絶対無理・・・
助手席は補強すれば使えるかなぁ~~って状態です。
左右の形状を整えて、カバーの型紙も共用することも考えて、思い切って
運転席&助手席の背と座を新たに手持ちのウレタンで切り出しました
これが予想外に難しい・・・・
カバーの基材が完成すればあとは型紙を取って、裁断縫製に入ります。
あらかじめサンプル帳で選んでもらって仕入れたレザーでメインキルトから製作します。
ヘッドレストの穴は元の仕様と同じ15mm径の真鍮ハトメをブラックに塗装しました。
F/Bにあるスライドレール用のレバーの接続ワイヤーが破断していたので自転車のブレーキワイヤーで
代替え交換しました。
リクライニングカバーの割れを直し、欠損していた片側のプラスティックカバーの
穴ブッシュを3Dプリンターで製作しました。
今どきのシートのように張ることはできませんでしたが、雰囲気は出たかと
思います。
この椅子が仕上がらないと車検を取得に行けないということで早々に引き渡しました(苦笑)
このまま、使ってもらい、どのようにシワが減るか?増えるか? わかりませんが
追って、リアシートもやらしていただけるなら、確認したいと思います。
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