かつて、
カナリアを飼っていた。
変わったカナリアだった。
カナリアのオスは、
メスを読んで囀る。
うちのピーは、
少し違う。
わたしを恋して鳴くのだ。
電話していると、
ピーの囀りが聞こえてくる。
そして、
手乗りでもないのに、
籠の前で
「ピー」と
呼ぶと、
うれしそうにはばたくのだ。
嬉々として、とびまわる。
そのピーは、
病気で、帰らぬカナリアとなった。
アパートに住んでいたので、
土に埋めることができない。
そこで、
近くの空き地から
黒土をとってきて、
死体を植木鉢に入れ、
保存した。
実家で庭に埋めようと、
ビニール袋に
死体を埋めた。
その死体を、
広島に持ち帰ったのだが………
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