いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

名歌鑑賞⑱~高野公彦~北半球で朝顔開く

2019-04-09 22:45:32 | 短歌


高野公彦。
昭和16年愛媛県生まれ。
「コスモス」選者。
「桟橋」創刊。
歌集に「汽水の光」がある。
知的な作風に特徴がある。

……

みどりごは泣きつつ目ざむひえびえと北半球にあさがほひらき

……

眠っていた嬰児が不意に泣き出し、己の泣き声に自らめざめる時刻。
そして朝顔。ひえびえとしたしばしの時間が詠われる。「北半球に」
というとらえ方によって、俯瞰的な視線が確保され、大きなスケールを
感じさせる歌となっている。

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