科学者の佐治晴夫先生が、
日本の宇宙開発につき、
ローマ教皇にご進講したことがある。
詳しい内容も話したが、
「あかつき」の火星探査成功の話とともに、
「あかつき」が飛んでいくとき、
ある詩を思い出した。
宇宙の万物を説明するのに
金子みすゞの詩が有効なのだという。
ご進講のときの詩は手元にないが、
金子みすゞの詩は、
弱いものに同情的で、
発想の転換に満ち、
独特の世界をかたちづくっている。
1つだけ、詩を紹介する。
……
大漁
朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽いわしの
大漁だ。
浜は祭りのようだけど
海の中では
何百の
いわしのとむらい
するだろう
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