以下に、2年前に書いた文章を引用します。
その間、将棋界にも著しい変貌があり、
古くなってしまった部分もありますが、
すでに、インターネット上に流出してしまっていますので、
誤解が生じる可能性があります。
そこで、そのことを明らかにしなければならない、という責任を感じました。
藤井四段のデビュー、羽生永世七冠の誕生、と、めざましい出来事があり、
予感が当たった、という自負もありますが、
所詮は、2年前、頭の中で考えたことです。
現実の状況をよくわきまえて、
考え直さねば、と思っています。
そうした意味で、冒頭に述べたように、
2年前に書いた文章を再録します。
事情を踏まえたうえで、歴史的文書を再検証していただければ、
と思います。
みなさま、よろしくお願いいたします。
私が本格的に将棋を始めたのは、30歳の頃である。
それから、30年以上続けている。
当時は、激務の中、必死の思いで勉強した。
上司は、何か含むところがあったのだろう、
「将棋はやめろ」と、いつも言っていた。
しかし、ほかのことはともかく、将棋だけは決してやめなかった。
この選択は、間違ってはいなかった、と、今も思う。
メリットが、限りなくあるのだ。
気分転換になる、友人ができる、世の中の事情がわかるようになる、
など、挙げればきりがない。
同年齢の人だけでなく、年上の方、年下の人、子どもとも友達になれる。
年上の方からは、情報を得る、知恵をいただく、など。
このころは、現役の大学生などとも話すことがあり、
現代の世相、世の中の情報が伝わってくる。
大学生と話すと、私のクラスメートの講義をとっている、というケースもある。
子どもと指すのは、楽しい。童心にかえる。
勉強方法は、定跡を覚える、プロの実戦棋譜を並べる、詰将棋や必死問題を解く、
など、いろいろ工夫している。
週1回は、実戦を指し、勘を鍛える。
子ども、学生、社会人、主婦、引退後の人、と仲間は多様である。
道場の1級から始め、今は3段で指している。
月に1回は、4人のスタッフで、老人ホームでのボランティアをする。
数名の方が参加して、楽しんでくださっている。
先だって、総務省の調査で、日本の将棋人口は670万人、と発表された。
子どもを含めれば、その時点で、将棋人口1000万人だったろう。
今は、学習指導要領(児童・生徒がいつ、何を学ぶか決めた基準)で
「伝統を重んじる」という内容が盛り込まれ、小、中、高校で将棋を教える学校が増えた。
加えて、大学教育にも取り入れられ、東大ではプロ棋士を兼ねる客員教授が
教鞭をとっておられる。もちろん、単位が取れる。首都大学東京でも法学部に
将棋の講座が開設された。
他にも、将棋を教育に取り入れた大学も多い。
また、インターネットで将棋を指せるサイトも増えた。
それらを考慮すると、日本の将棋人口は、1200万人くらいになった、といってよいと思う。
それだけでなく、プロ棋士の海外での普及活動も盛んだ。
普及のために外国を訪れるプロ棋士も多い。
女流棋士の中では、北尾まどか2段、中井広恵6段などが有名である。
また、外国でも、自宅でインターネット将棋ができるようになった。
だから、将棋人口は2000万人と言っていい状態になった。
実際、最近、外国の人が(プロの)女流棋士になった。
日本将棋連盟の、ステチェンスカ・カロリーナ3級(ポーランド出身)である。
将棋には、集中力が付く、考える訓練になる、実戦を通じた交友ができる、
など、メリットは多い。
将棋の考え方は、哲学、法学と似ている面がある。
実際、元竜王の糸谷8段も、哲学の専門家である。
今や、将棋は、日本文化の1ジャンルといってよい。
老若男女を問わず、質の高い文化に触れられる日本人は、幸せだ。
2000万人の将棋。将来の楽しみな文化領域だ。
(以上、2016年1月12日にアップした文章)
その間、将棋界にも著しい変貌があり、
古くなってしまった部分もありますが、
すでに、インターネット上に流出してしまっていますので、
誤解が生じる可能性があります。
そこで、そのことを明らかにしなければならない、という責任を感じました。
藤井四段のデビュー、羽生永世七冠の誕生、と、めざましい出来事があり、
予感が当たった、という自負もありますが、
所詮は、2年前、頭の中で考えたことです。
現実の状況をよくわきまえて、
考え直さねば、と思っています。
そうした意味で、冒頭に述べたように、
2年前に書いた文章を再録します。
事情を踏まえたうえで、歴史的文書を再検証していただければ、
と思います。
みなさま、よろしくお願いいたします。
私が本格的に将棋を始めたのは、30歳の頃である。
それから、30年以上続けている。
当時は、激務の中、必死の思いで勉強した。
上司は、何か含むところがあったのだろう、
「将棋はやめろ」と、いつも言っていた。
しかし、ほかのことはともかく、将棋だけは決してやめなかった。
この選択は、間違ってはいなかった、と、今も思う。
メリットが、限りなくあるのだ。
気分転換になる、友人ができる、世の中の事情がわかるようになる、
など、挙げればきりがない。
同年齢の人だけでなく、年上の方、年下の人、子どもとも友達になれる。
年上の方からは、情報を得る、知恵をいただく、など。
このころは、現役の大学生などとも話すことがあり、
現代の世相、世の中の情報が伝わってくる。
大学生と話すと、私のクラスメートの講義をとっている、というケースもある。
子どもと指すのは、楽しい。童心にかえる。
勉強方法は、定跡を覚える、プロの実戦棋譜を並べる、詰将棋や必死問題を解く、
など、いろいろ工夫している。
週1回は、実戦を指し、勘を鍛える。
子ども、学生、社会人、主婦、引退後の人、と仲間は多様である。
道場の1級から始め、今は3段で指している。
月に1回は、4人のスタッフで、老人ホームでのボランティアをする。
数名の方が参加して、楽しんでくださっている。
先だって、総務省の調査で、日本の将棋人口は670万人、と発表された。
子どもを含めれば、その時点で、将棋人口1000万人だったろう。
今は、学習指導要領(児童・生徒がいつ、何を学ぶか決めた基準)で
「伝統を重んじる」という内容が盛り込まれ、小、中、高校で将棋を教える学校が増えた。
加えて、大学教育にも取り入れられ、東大ではプロ棋士を兼ねる客員教授が
教鞭をとっておられる。もちろん、単位が取れる。首都大学東京でも法学部に
将棋の講座が開設された。
他にも、将棋を教育に取り入れた大学も多い。
また、インターネットで将棋を指せるサイトも増えた。
それらを考慮すると、日本の将棋人口は、1200万人くらいになった、といってよいと思う。
それだけでなく、プロ棋士の海外での普及活動も盛んだ。
普及のために外国を訪れるプロ棋士も多い。
女流棋士の中では、北尾まどか2段、中井広恵6段などが有名である。
また、外国でも、自宅でインターネット将棋ができるようになった。
だから、将棋人口は2000万人と言っていい状態になった。
実際、最近、外国の人が(プロの)女流棋士になった。
日本将棋連盟の、ステチェンスカ・カロリーナ3級(ポーランド出身)である。
将棋には、集中力が付く、考える訓練になる、実戦を通じた交友ができる、
など、メリットは多い。
将棋の考え方は、哲学、法学と似ている面がある。
実際、元竜王の糸谷8段も、哲学の専門家である。
今や、将棋は、日本文化の1ジャンルといってよい。
老若男女を問わず、質の高い文化に触れられる日本人は、幸せだ。
2000万人の将棋。将来の楽しみな文化領域だ。
(以上、2016年1月12日にアップした文章)
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