昨日から、「99年の愛」というドラマを放送しています。
ご存じ橋田寿賀子さんの脚本で、アメリカへ渡った
日本人移民たちのお話を描いています。
私は橋田先生(なんかテレビでみると、みんな先生と呼んでいるので、
私も・・・)のドラマは好きで、機会があればみておりますが、
なぜ好きなのかというと、登場人物たちの感情がとても
ダイナミックに動いて、それは同時に見ている私の感情をも
揺り動かし、とても気持ちがよくなるからなのですが、
今回は少し感じたことがありました。
それは何かと言うと、
主人公たちのちょっと浪花節が入った人生観、人間観、
でした。
つまり、「他人の気持ちに配慮する」という姿勢を感じたことでした。
主人公はもちろん、その妻も、
自分に運が回ってきたときに、
自分の喜びは表現しつつも、
雇い主に配慮して、
一応、「相手に悪いから・・・」
と相手に判断をゆだねるようなところがあるのです。
自分がつかんだ運なのだから、
当然それを素直に受け取ってもよいと思うのですが、
そうじゃあないんですね。
周りとの調和をとても大切にしているのです。
それじゃあ、雇い主が、「ダメ~、絶対反対!」と言ったら、
それに従うのか?という疑問もありますが、
それはそれで禍根を残したことでしょう。
つまり、私はこうしたいのですが、よろしいですか?
と確認しているのです(周りに)。
こんなことを書くことも馬鹿らしいくらい、
私には非常に身近な感覚だし、
おそらく、ほとんどの人は、
この感覚、分かると思うのですが
(だから国民的ドラマが書ける・・・)、
なぜか昨日は引っかかってしまいました。
ちょっと窮屈かな・・・?みたいな (^^;)
「一生懸命頑張れば、なんとかなる」ということです。
とにかくしつこいくらい、
「日本人は勤勉でよく働くから、アメリカ人には嫌われる」という
セリフが出てきます。
まあ、確かにその通りだと思うのですが、
逆に、一度加害者の立場になった(立たされた?)
日本という国の私としては、
逆の方も見てみたいという気がしているのですね。
他国の人を受け入れる受け入れ難さとか、
文化の違いとかですよね。
そこらあたりをもう少し明確にしてもらえると、
相手のことも、「そうだったのか・・・!」と分かるような気がします。
あまり被害者の立場にばかり甘んじていると、
自分が弱くなってしまうというか、
そこから出られなくなってしまうのではないかと思うのです。
そこら辺が、これからどう展開していくのか、
見どころだと思います。
そんなことを考えていると、次のニュース番組で、
「生まれる」というドキュメンタリー映画のことを
紹介していました。
これはさまざまな家族の妊娠出産をドキュメントしたもので、
その中で子供たちが生まれる前の記憶を持っているという
ことを取り上げたものです。
生まれる前に親を、特に母親を見つめている彼らの告白は、
少し見ただけで、滂沱ものでした。
私も、以前、生前記憶を持った子供たちのことを
書いた本を読んだことがあるのですが、
さもありなん! と思ってしまいました。
この世の中は、案外私たちが思っているよりも、
もっと温かく、ハッピーな世界なんじゃないかな?と
思ってしまいました。
なんか、同じ土俵ではこの二つのドラマを
測ることはできないのですが、
それでも、何か新旧二つの時代という気がしました。
(新旧二つの思想?)
一昔前までは、「そんなバカな!?」で片づけられてきたことが、
今では堂々と語る人がいるということが、
なんだか、すごい世の中になってきたなあ~・・・と思いました。
さあて、いよいよ時代は面白くなってきましたね!
そんな気がしました。
☆それでは今日もよい1日を。