生活のために、何とか本が売れる作家になろうと、自分を叱咤激励してきた私。
ベストセラー作家になんて、誰でもがなれるものではないのに、それでも頑張ってなろうとしてきた。
でなければ、死活問題だから。
作家として書き続けることが出来ないから。
けれど、今日占い動画で、その思いを手放しなさいと言われた。
あなたが目指してきたものはそれじゃないでしょうと。
あなたが目指してきた夢は、子供の頃にあったでしょうと。
それを聞いた時、思わず涙が溢れてきた。
そうなんだよな〜。
子供の頃の私は、描くことが好きで、漫画家を目指していた。
自分でノートに漫画を描いて、友達に読んで貰ったり、すごいねーと言われるのが嬉しかった。
単純に自分の作品を読んで貰うのが好きだったのだ。
それがいつの間にか、お金、お金というようになった。
何部売れなければ生活ができない。
だから何部売らなければならない。
売れる物を書かなければならない、
でなければ、生活ができない。
小説なんてそんなにバンバン書けるものでもないのに、毎年一本は書かなければならない。
でなければ、生活できないから…。
と、そんなふうにして自分を追い詰めてきたのだ。
その辛さを感じてきたのに、そうしてそれを払拭しようと思ってきたのに、いつのまにかその罠にハマってしまっていたのだ。
バカだったなぁ、、、私。
自分のペースで生きればいいじゃないか。
世間的に見ると、何の生産性もなく生きているように見えるけれど、こういう私だって、生きていてもいいじゃないか?
ゆっくり、じっくりと、自分の好きな作品に取り組んで、素晴らしい物を作ればいいと思う。
それが例え評価されずに、チリと見なされても、私が情熱をかけて作ったものは、必ず誰かの、肥やしになる。
そう信じて生きていこうじゃないか?
それを忘れて私はいつしか、表舞台に立たなければ意味がないと思うようになっていた。
有名でお金持ちの作家でなければ、価値がないと思うようになっていたのだ。
そうして、自分は目立つ事が嫌いなのに、それを目指そうとしていた。
有名な作家になってお金を稼がなければと。
でも、どこかで無理していたんだよな。
だからこそ、今日動画でそれを手放していいと言われた時、涙が溢れたのだろう。
私は初心に還ります。
私の魂が望んでいる事は、有名になる事ではなくて、楽しく物語を書くことだ。
子供の頃、これ、すごいよ!!とワクワクしながら物語を作っていたあの頃に戻って、何の心配事もなく、楽しみながら作品を書いていこうと思う。
純粋に作品の世界にのめり込んでいこう。
それで充分じゃないか?
それこそが私の生きる道ではないか?
と改めて思ってしまった私なのでした。
☆それでは今日も良い一日を。