parismaris's days*

ほんのりと、秋 (庭だより*2016. 晩夏)

9月に入り、昼間の日差しには夏の名残を感じるものの、朝晩はめっきり秋の気温。

日の落ちた庭では虫たちの大合唱が響き、それはもう鄙びたにぎやかさ*

ちょっと前までは耳鳴りのように響き渡る蝉しぐれに悩まされていたのに、今ではコオロギやマツムシ、スズムシにカネタタキなどなど、姿の見えない秋虫たちの声が響いています。


そんな声に聞き惚れているうちに、庭の草木たちもほんのりと秋めいてきて。
目と耳とそして肌で、日毎の秋の訪れを感じています*





ヤマボウシ
葉はまだ青いものの、実が赤く熟してよい彩りになってきました。
(これ、食べられるんですよ* 細かな種がたくさんあるので食感はイマイチですが、よく熟れた実はとろりと甘くて美味しいの♪)

植えてから丸5年が過ぎ、枝葉が茂ってきたので、この落葉期には剪定が必要なようです。
わが家の新・庭師(←母です( *´罒`* ))と相談しなきゃ。







マユミ
どうしたことか、今年は実がまったくと言っていいほどついていません。
葉の間をかきわけで見つけたのが、これひとつ。
春にはあんなにもたくさんの花が咲いたのに…ショック!!!







ガマズミ
おちょぼぐちにつけた口紅のように色づいてきた実が可愛くて、目に入るたびに笑ってしまいます。

日陰でもすくすくと育ち、たくさんの花と実と紅葉を毎年見せてくれる、愛おしいコ*







フイリヤブラン
この花の出現で(植物に対して『出現』とはおかしな表現だけれど、ツクシのように地際からにょっきりと花芽を現すその様子は、まさに『出現』なのです)私は秋の訪れを知ります。

他の草たちの間からひっそりと伸びてきてひっそりと咲くその様子が、たまらなく好き。
一見地味だけれど、よく見るととても洗練された色とかたちを持つ植物だと思います。






『猛』という字をいくつ連ねても足りないほどの夏の暑さを無事にのりきって、植物たちは生き生きのびのびと嬉しそうです。

体調の悪い日が多くて、毎朝の水遣りを家族に頼ってばかりだった今夏。
今この小さな秋を愛でていられるのは、あなたのおかげです。

そして、私にこの庭を与えてくれた亡き家族にも。
ありがとう***

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