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20年以上前に、祖父から譲られた花。
母がコンテナで育て続けて、今の庭をつくったときに地に下ろされました。
…ただ。
設計の段階では花壇になるはずだった場所が、いざ完成してみると芝生だった、という思わぬアクシデントがあり(苦笑)
この彼岸花をはじめとした「花壇に植えるつもりだった草花」たちが行き場を失い、半ば仕方なく、数か所に分けて木々の隙間に埋め込みました。
あれから5年。
お陽さまが大好きな植物なのに、日陰で毎年、健気に花を咲かせています。
…でもね。
直射日光がほとんど差すことのない暗がりに佇む白い姿も、なかなか素敵なもので。
何かの拍子に木漏れ日が反射して、花に光がふわりと当たることがあるのですが、そんな瞬間を目にしたときには思わず息を呑んでしまいます。
妖艶さの中に気品のようなものが浮かび上がって…神秘的。
毒があるということを差し引いても、簡単には人に手折らせない凛々しさがあるように感じられて、見惚れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/c1/2da88b922077af9269ccc0a8f7262728.jpg)
この花のすごいところは、なんにもないところから突然芽を出してすいっと茎を伸ばし、花を咲かせるところ。
そしてそれは必ず、お彼岸のこの時季で。
その暦を知っているかのように正確に咲くさまには、毎年心から驚かされます。
植物ってほんとに不思議で、おもしろいものですね。