節分のしつらえを片付けると同時に、立春に出したおひなさま。
飾って愛でるのに忙しくて(?)、恒例の記録用写真を撮っておらず、ここへの掲載もすっかり失念。
そのことを『雨水』当日に気づき、いま慌ててこれを書いています(苦笑)
今年のおひなさまは、木目込み人形の立ち雛。
それとともに、このおひなさまを贈ってくれた母方の祖父母の、それぞれの形見の品も一緒にしつらえました。
決して短くはない年月を共に過ごしてなお、見飽きることのないひな人形。
やさしいお顔も、穏やかに華やかな装束の色も、大好きです*
(先日、百貨店で、これと同じ人形店の新作を見ましたが、それもまた品がよくて素敵でした…!)
台にしたのは、生前の祖父から譲られた、紫檀(したん)の花台。
これに似合う場所がみつからなくて、ずっと眠らせていましたが、思い立っておひなさまを乗せてみたら、ちょっぴり大きめだけど…あらいい感じ*
半端に空いた台の上のスペースは、金沢へ一人旅をした際に買い求めた『加賀手毬』を添えて、カバーしてみました。
ここが定位置のDIY棚には、ちいさな京陶人形のおひなさまと、庭の草花、そして亡き祖母がデイサービスで作っていた毛糸の手毬を。
(アップの写真は取りませんでしたが、しつらえの左端の、フラワーアレンジメントに添えた毬も、祖母の作品です)
祖母は洋裁を専門に学んだ人間で、高校の家政科の先生でもあったので、手芸や縫い物がとても上手で。
私を筆頭にした孫たちが幼いころは、たびたび洋服を縫って送ってくれましたし(そのどれもが本格的な仕立ての、よい服ばかりでした)、老いて車椅子生活になってからも、デイサービスでこうした小物を手際よく作って来ては、にこにこ笑って見せてくれていました。
これらの毬は、そんな祖母の形見として、分けてもらったものです。
ここに飾るときに、柄の向きを見定めるために手の中でころがしていたら、おばあちゃんの手のぬくもりがまだ残っているような気がして、嬉しくなりました*
今年のひな祭りは、こんな祖父母の思い出とともに過ごします。