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日本美術を多数所有するこの美術館は、私にとって最も憧れの美術館であり、美術教師だった祖父の影響で絵画に興味を持ち始めた中学生のころから、常に「行ってみたい美術館」の筆頭にあるところです。
そんな美術館の所蔵品が、ほんの一部とはいえ電車で行ける場所にやって来ると知っては、行かずにはいられなくて。
肌を刺す風の冷たさにも負けず、いそいそと出かけてきました*
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ハイカラな(←死語だけどいい言葉*)街の中心にあるこの博物館は、昭和初期に銀行だったものを移転活用している歴史と趣きのある建物ですが、そのぶん決して大きくはないなので、展示数も80点ほどと、こぢんまりとした展覧会でした。
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…でも!
美術館ではなく博物館での開催だけあって、古代エジプトの頭部像や石のレリーフ、日本の古い陶器(鼠志野のうつわが素敵でした*)など、絵画以外のものも見られてすごく興味深かったです。
絵画も、チケットや看板にもなっているゴッホを筆頭に、モネ、ドガ、ミレー、コロー、ウォーホルにオキーフ、英一蝶に曽我蕭白、酒井抱一などなど…と、誰もが知っている教科書級の画家の作品ばかりで、驚きでした。
おまけに展示構成が、古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、そして現代美術と、時代も国も多岐にわたっていて。
美味しい各国の料理をちょっとずつ食べているような気分になった、ほんとうに楽しい展覧会でした*
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いつもならば、お土産に図録を買うのですが。
印刷された画像の色が実物と異なるものが多すぎて、ビミョーだったので(苦笑)
今回は絵葉書を3枚だけ*
画像下段中央の青い洋服を着た男性が、ゴッホの『郵便配達人ジョセフ・ルーラン』。
その右側が同じくゴッホの、『子守歌、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン婦人』。
この2点合わせて通称『ルーラン夫妻』。 今回の展覧会の目玉のひとつです。
そして画像右上の静物画は、ルノアールの『陶製ポットに生けられた花』。
これに似た絵をずっと昔にどこかで見たことがある気がして仕方ないのですが…
どうにも思い出せないので、絵葉書を手元に。
会期末に近かったこともあって、平日でも館内はそこそこ込み合っていましたけれど。
ゆっくりしか列が進まないぶん、じっくりと観覧できて、とても豊かなひとときでした*