志賀高原、ところどころ

Here, there and everywhere

オオヤマザクラ

2016-04-21 | 日記

麓の桜が葉桜へと移り変わり始めたと同時に、志賀高原でも桜が咲き始めました。

通称1000mの看板の辺りまで桜前線が上昇中です。
いつもはゴールデンウィークに開花する坊平橋付近の桜も、いまにも綻びそうな莟をつけています。
 
ソメイヨシノの華やかさや枝垂れ桜の艶やかさはないけれど、オオヤマザクラの地味に美しい感じが好きです。
 
しかしこの1週間、美しい桜を傍目に自然の素晴らしさと残酷さを同時に感じては、いてもたってもいられない毎日を送っています。
熊本をはじめ九州各地での余震が1日も早くおさまり、1日も早く日常生活が戻りますように只祈るばかりです。

Don't Cry, No Tears, No Fears, Comin' Your Way ♬

2016-04-01 | 日記
今日から新年度。
お別れ続きの3月は少々メランコリックな気分で過ごしていましたが、春休みになると小学校、中学校、高校、大学の同級生や旧い知人から連絡をもらっては夜な夜な飲んだり喋ったりの毎日が続き、そのおかげもあってすっかり前向きな気持ちで4月を迎えることができました。お友達の力って偉大ですね。
私自身は環境が大きく変わるわけではありませんが、新事業を始めたり、子供たちの環境が変わったり、役員を仰せつかったり、趣味の習い事に本腰入れたり…と新しい生活が待っています。
 
4月1日はエイプリル•フール。
フランスではポワソン•ダブリル(4月の魚)と言うことを、フランス語仲間のRちゃんから貰った魚のスポンジを見て思い出しました。
しばらく飾っておいたのですが、4月にちなんで使おうと思います。

白い本と赤い本

2016-03-27 | 日記
少し前ですが書店で手にした白い表紙の雑誌「Stuben」。
綺麗な雪山の写真が目に留まり、思わず衝動買いをしました。
 
その夜、”雑誌で2000円以上するなんてけっこう強気だなぁ~”なんて思いながら眺めてみると、興味深いコラムが幾つも載っていたり、辻まことの横手越えのスケッチが載っていたりですっかりツボにハマり、即座に読み終えました。
 
そして”確か辻まことの「山で一泊」に横手越えの文章が載っていたはず!”、と真夜中にもかかわらず本棚の奥から赤い表紙の本を出してきて再読。気取りの無い文章と温かみのある挿画は目にするたび山へ出かけたくなってしまいます。
だからといって私がスキーを履いて横手越えをすることはこの先も無いのかもしれませんが、別の頁「幕岩」に書かれている”ふきのとうのオムレツ”にはすっかり影響を受け、毎年春の到来が待ち遠しくて仕方がありません。
 
山の愉しみを味わえる白と赤の2冊、いずれもおすすめです。

夕焼けの向こうに見えるもの

2016-03-08 | 日記

ずいぶんと日が長くなってきました。

志賀高原も春の陽気が続き、ゲレンデの雪の状態が心配ではありますが、明日からの寒の戻り予報に微かな期待をしているところです。

 

先週から啓蟄を境にというわけではないのですが、冬山に籠っていた私も山と麓とを往来することが増えました。

元来車の運転が不得手で、特に冬は周りの風景を愉しむ余裕などほとんど無いのですが、子供たちが同乗していると前後左右のいろいろな状況を教えてくれます。

雲海、樹氷、動物の出現、事故車、夕焼け、星座、月の様子…。

 

ここ最近は子供たちの習い事の帰り道と日没時間とが重なるため、坊平橋で大きな夕陽を眺めたのち、発哺を経由し、山の間へ陽が沈んでいく様子を見届けてから高天ヶ原へと帰ってきています。

帰宅後も仕事があるため、以前は1分でも早く帰りたいという気持ちで運転していましたが、こんな風に一緒に夕陽を眺めていられるのも今だけなのかなぁ…と思うと、このかけがえのない時間をできる限り彼らにつきあってみようと考えるようになりました。

 

この夕陽の写真は昨日息子が撮ったものです。

最近は助手席から何か素敵なものが見えると、すぐに私のカメラや携帯を取り出し撮影しています。

写真が面白くて仕方がない年頃なのでしょうか。

今は未だ迷カメラマンではありますが、大きくなったら名カメラマンになって志賀高原の美しい風景を沢山撮ってほしいと願います。


桃の節句

2016-03-04 | 日記

昨日、3月3日は雛祭り。

女の子がいるご家庭では健やかな成長を願い、雛人形を飾ってお祝いする、春の伝統的な行事のひとつですね。

お食事もちらし寿司、蛤の清まし汁、甘酒…と頂きますが、きっと地域によって素材や味付け、盛り付け方がいろいろあるだと思います。

皆様のご家庭ではどのようにお祝いをされたのでしょうか。

 

我が家にも娘が2人いますので、お祝いしたいところでしたが、実はこの辺り(長野県の北信地方)では、月遅れの雛祭りで4月3日にお祝いをします。

雛祭りに限らず、端午の節句や七夕、お盆などもそれぞれ月遅れで行われます。

その理由には諸説ありますが、やはり雪深い地域では春の訪れが遅いからでしょうか。

暖冬の今年ですら、今日現在里に下りてもまだ桃の花は蕾にすらなっておりません。

現代では流通が行き届いているおかげで、一足早く旬の素材やお花をスーパーでも簡単に手に入れることができますが、昔の人々は、やはり春の訪れを待ってからお祝いをしたのだなぁと思われます。

 

ということで、昨夜は息子が3歳の頃に作ってくれた紙粘土のお雛様を飾り、長野県内の酒造でつくられた甘酒3種を飲み比べて終わってしまいました。

 

なお、志賀高原の標高ではさすがに桃の花は見ることができませんが、同じ北信地方の飯綱町に“丹霞郷(たんかきょう)”という桃の花が実に見事に咲き誇る場所があります。

日本画家の岡田三郎が名づけたそうです。

例年4月の下旬に見ごろを迎えますので、その頃にまた改めて紹介したいと思います。