なんか久々に「そう来たか~」と心の底から思えました。発表された瞬間の話ですけどね。
『だるめしスポーツ店』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS(ダウンロード専用タイトル)
配信開始日 ―→ 2013/08/08
配信価格 ―→ 無料
└→ 無料で楽しめるのは「打つ快感!」の体験版のみ
└→ ゲーム内で購入できる野球ゲームは各400円(税込・全10種)
└→ ゲーム内で値切ることができます
ジャンル ―→ ゲーム販売&快感アクション
プレイ人数 ―→ 1人
すれちがい通信 ―→ スコアアタックのランキング
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
数々の野球ゲームを、ゲーム内で”値切って”購入できるという、新しい試みの作品です。
元プロ野球選手で、妻に逃げられて10匹の子供を男手ひとつで育てる店主「樽飯(だるめし)イヌジ」のスポーツ店。ここで、爽快感をウリにした10種類の野球ゲームが販売されており、有料コンテンツのような感覚で購入できるのですが、店主との交渉次第で割引をしてくれるという、かなり大胆なシステムが採用されています。
まず、値切りについて軽く説明しておきます。
通常は各400円(税込)で販売されている野球ゲームですが、店主に大好物の「ゆで卵」をあげることで、交渉を開始。
会話ができるようになり、そのなかで店主の悩み事などを聞きます。それに合った選択肢を選んだりアイテムをあげたりすることで、店主のテンションが上がっていき、思わず(?)値引きをしてくれるようになります。もちろん、限界はありますよ。
交渉に失敗しても、「ゆで卵」があれば何度でもチャレンジできます。また、一度割引してくれれば、その場で買わなくても割引はちゃんと残り続けます。
それと、「割引クーポン」で値引く方法もあります。
各ゲーム内の「チャレンジモード」を攻略していくとスタンプがたまっていき、たまり具合に応じて「ゆで卵」などのアイテムや割引クーポンが手に入ります。
登場するクーポンは「30円引き」「50円引き」「100円引き」「10%引き」「30%引き」「半額」の6種類。1つのゲーム購入につき最大3枚まで使用できますが、こちらも値引きの限界はあるので、「半額」→「100円引き」→「100円引き」って使ったら無料に!とはなりません。私が試した限りでは、クーポンによる値引きの限界は150円までのようです。
ちなみに。
全てのゲーム購入で交渉やクーポンの使用ができるわけではなく、”交渉でしか値切りできないゲーム”と”クーポンでしか値切りできないゲーム”に分かれています。
そして、”交渉でしか値切りできないゲーム”については、購入するたびに、店主イヌジのちょっと複雑な心境のストーリーが進んでいきます。
つづいて、10種類のゲームのうち一部を紹介します。
なお、今回私は『打つ快感!』と『審判の快感!』の体験版。そして、実際に購入した『打つ快感!II』『守る快感!』『守る快感!II』をプレイしています。
ちなみに、『審判の快感!』の体験版は”交渉で値切るゲーム”を3つ購入するともらえるみたいです。
◆== 『打つ快感!』シリーズ(4作品) ==◆
文字通り、バットでボールを打つタイプのゲームです。
初代『打つ快感!』は、横でトスをあげてもらって打つタイプになります。チャレンジ内容によって、奇妙なトスの上げ方とかが出てきたりしますよ。
『打つ快感!II』は、バッティングセンターのような場所で、かつて任天堂が発売したことのあるバッティングマシーン「ウルトラマシン」を相手にします。オーソドックスながら、様々な球種やチャレンジが楽しめます。
『打つ快感!外伝』は、いわゆるダルマ落としです。野球が関係なくなっちゃいましたが、テンポよく対応したボタンを押していく、反射神経とリズムの良さが要求されるゲームです。
『打つ快感!外伝II』は、まるでキャッチボールをするかのごとく2人がバットでラリー(打ち返し)をするという、現実じゃ絶対無理な遊びができます。十字ボタン左とAボタンでラリーをするので、ある意味2人プレイも可能?(苦笑)
◆== 『守る快感!』シリーズ(2作品) ==◆
グローブを身に付けて、ボールをキャッチするタイプのゲームです。
初代『守る快感!』は、打ってくるボールをノーバウンドでキャッチするというもの。右・右上・上・左上・左の5方向に飛んでくるので、それに合わせてスライドパッドを入力。ボールが近くに来てから構えたほうが、成績が良いようです。
『守る快感!II』は、フライ(高く上がった球)やゴロをキャッチするというもの。フライはジャイロ操作で楽しむようです。なんか、Wii Uのデモプレイを思い出しますね。
◆== 『伝説のバット職人』 ==◆
唯一、ゲームではない商品です。バットを作成するツールだと思ってください。
タッチ操作で木を削って、思い通りの形のバットを作ることができます。色も付けられます。性能も微妙に変わってくるそうです。作ったバットでの試し打ちもできます。
作ったバットは3本までデータ保存ができ、保存したバットは『打つ快感!』シリーズで使用可能。ただし、『打つ快感!』シリーズで使用する場合、ゲームのルール上”飛距離”は変わらないそうなので、あしからず。
他のゲームについては、公式サイトでご確認を。
なお、先ほど2種類の”値切る手段”があることをお話しましたが、各ゲームの値切る方法は以下の通りです。
|== 交渉で値切りするゲーム(ストーリーが進みます) ==|
『打つ快感! ~トス~』
『打つ快感II ~ウルトラマシン~』
『守る快感! ~ライナー~』
『守る快感!II ~フライとゴロ~』
『ねらう快感! ~まとあて~』
『審判の快感! ~ジャッジ~』
|== 割引クーポンで値切りするゲーム(ストーリーが進みません) ==|
『打つ快感!外伝 ~ダルマ~』
『打つ快感!外伝II ~ラリー~』
『こんこんキュッキュッ』
『伝説のバット職人』
さらに、全作品共通となるゲームのモードについて。
各ゲームには「チャレンジモード」「スコアアタックA」「スコアアタックB」の3種類が収録されています。
メインとなるのは、特定の条件を満たすとクリアとなる「チャレンジモード」。5種類のルール×5段階のレベル=25ステージ。それが「オモテ版」と「ウラ版」用意されているので、全50ステージ用意されています。
「ウラ版」は「オモテ版」よりウンと難易度が高く、「オモテ版」の全てのルールでレベル3までクリアすれば解禁されます。また、高いレベルを攻略するほどスタンプが多くたまります。一度クリアしたステージでも、クリアするたびにスタンプが1つもらえるので、根気よくプレイすれば1つのゲームでもスタンプを大量に獲得できますよ。
2種類の「スコアアタック」モードは、スタンプをためていくことでプレイできるようになります。
一種のエンドレスモードみたいなもので、ルールに基づいて一定数の失敗をするまでプレイし続けるモードです。例えば「打ち続ける」とか「キャッチし続ける」とかですね。
また、このモードでの成績はすれちがい通信に対応しており、「すれちがいランキング」にすれちがった相手の成績が登録されていきます。
なお、このモードではスタンプを獲得できません。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 3タイトルで570円(全て交渉による値引き)
プレイ時間 ―→ 約4時間
プレイ内容 ―→ 『打つ快感!』と『審判の快感!』の体験版/『打つ快感!II』『守る快感!』『守る快感!II』の製品版をプレイ
○ ―→ 単純明快で、誰でも楽しめます。
遊んでいないものも一通りゲーム説明は聞きましたが、ルールも操作も単純明快です。
『守る快感!II』のノックが、普通にキャッチ・ダイビングキャッチ・ジャンプキャッチの3種類の操作があり、全体のなかではこれでも複雑なほうです。
○ ―→ プレイスタイルだけでなく”演出による気持ちよさ”も大きいです。
紹介映像の時も感じましたが、「カキーン!」や「スパン!」という音や、打った時に少し画面が揺れるという演出など、細かい1つ1つが結果として強い爽快感や達成感につながっています。もちろん、立体視もその1つですね。
○ ―→ 立体視の有用性を強く感じます。
ライナーが真正面に飛んできたりすると、わりとビックリします(笑)
まあ、そういった演出においての有用性もあるんですが、やはり個人的に大きいのは、位置関係が把握しやすいということですね。バッティングやフライのキャッチなどで、特にその有用性が発揮。立体視ONで慣れて立体視OFFにすると、まぁ~難しいこと難しいこと。
ここに、3DSならではの価値観を強く感じます。
△ ―→ ボリュームは、まあ及第かな。
400円と考えると物足りないですが、値切れる前提で考えればボリュームはこんなものかな~と思います。
短時間でサクサクプレイできる「チャレンジモード」に、とことんプレイできる「スコアアタック」。シンプルなゲームとしての要素は充分に満たしているかと思います。
△ ―→ 値切りシステムについて思うこと。
おおかた、あちらこちらで物議をかもしていることでしょう。「任天堂の有料コンテンツが本格的に」とか「値切りシステム入れるなら、最初から安くしろよ」とか、どうせ言われているんでしょうね。
個人的に、アリかナシか?といったら、アリだと思いました。このスタイルによるメリットは、「次が買いたくなる」ってことですね。
例えば、ソーシャルゲームでよくあるガチャ。1回300円が定番ですが、最近では初回だけ無料とか100円とかが多いみたいです。しかし、利用するたびに価格が高くなるわけですから、よっぽど良いカードが当たらないと、普通は何回も利用したいとは思いません。
今作の値切りシステムは、その逆。ゲームの魅力もさることながら、「次はもう少し安く買えるかも?」と思わせることで、購入意欲を後押ししようというものです。他のメーカーなら思いついてもやらなさそうですが、小額課金でもケチケチしてしまうユーザーの多い今の時代に、合っている方法なのかもしれないと思いました。
ただ、気になることが2つ。
1つは、値切る手段が各ゲームごとに固定化されていることです。割引クーポンを手に入れたとき、当然ながら私は「どれでも使える」と思ったのに、使えるのはだいたい外伝的なゲームばかり。ちょっと残念でした。
もう1つは、どこまで値切れるかが予測できてしまうことです。おそらくですが、交渉による値引きは、1つ目が200円。2つ目が190円。以降、180円→170円→160円→150円という風に安くなっているんだろうな~と予測できちゃいました。簡単に予測できちゃうと値切りによるメリットが薄くなっちゃいますし、10円安くなるくらいだと、ちょっと弱いかな…。まあ、リアル値切りですから、バランスが難しいでしょうね。
◆=== せっかくなので、プレイした各ゲームごとに個別感想 ===◆
○ ―→ 『打つ快感!』体験版について
最もシンプルで、トスを打つだけなのでタイミングも計りやすく、バッティングよりさらに遊びやすいです。
プレイできるのは、チャレンジモードの6ステージだけですが、このシリーズの根本的な醍醐味は充分に感じてもらえると思います。
○ ―→ 『打つ快感!II』について
オーソドックスなバッティングゲームですが、よくある野球ゲームみたいに打つ位置を細かくコントロールする必要はなく、タイミングのみでの勝負になるので、楽しみやすいかと思います。
特にマーカーが表示されれわけでもないのに、すぐにタイミングがつかめるようになるのは、やはり立体視の恩恵でしょうね。
○ ―→ 『守る快感!』について
速いライナーや曲がるライナーなどをキャッチ。グロープに「スパン!」と収まる気持ちよさを、最も分かりやすく楽しめるゲームです。
細かい操作が要求されるわけではなく、グローブの出す方向は5方向(初期位置を含めれば6方向)なので、反射神経だけがモノを言います。だからこそ、テンポ良く取れればさらに気持ち良いのです。
○ ―→ 『守る快感!II』について
初代『守る快感!』と違って、こちらは少し細かい操作が要求されますが、こっちはこっちで楽しいです。
そして、ジャイロ操作(本体を傾けての操作)でのフライキャッチが、まさに3DSならでは。操作もそうですし、立体視があることで「吸い込まれるようにグローブに収まる」という感覚が、本当に楽しめます。
なんといっても、フライとゴロの2パターンが楽しめますので、ワンパターンである他の作品よりも少しお得に楽しめる気分になるかもしれません。
しいて難点があるとしたら、チャレンジモードのゴロキャッチで、キャラクター視点のものと三人称視点のものがあるんですが、三人称視点のほうは画面外にボールが飛んでいったりするので、ボールとの位置関係がちょっと把握しづらいです。上からの視点にするなど、もう少しカメラ視点に工夫が欲しかったです。
× ―→ 『審判の快感!』体験版について
審判となって、ストライクかボールか?をコールするというゲームです。
ありそうでなかった視点でのゲームなので、最初は面白いと思ったんですが…ちょっと残念だと思ったのが、チャレンジモードのルールに”かさ増し感”があることですね。
「ストライクかボールを見極める」というルールもあり、一方で「ストライク・ボール・ファウル・デッドボールを見極める」というルールもあったんですが、別々にする必要性は感じません。むしろ、レベルが上がってきたらコールの種類が増えるとかでいいハズです。
あと、気持ちよさを追求しているゲームではないですね。どちらかというと、クイズっぽい感じでした。
こういうのが好きな人もいるとは思うので、このゲーム自体が面白くないというわけではないのですが、今作のテーマにそぐわないので肩透かしを食らったのは否めません。
■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)
シンプルな野球ゲームとしては充分に面白いですし、斬新な値切りシステムにも可能性を感じました。
値切りシステムについては、もう少し吟味していく必要があるようには思いますが、有料コンテンツをアピールする手段の1つとして今後に影響を与えそうです。それこそソーシャルゲームのガチャで「回すたびに安くなる!(1日10回まで)」みたいなのが、こっそり出来たりして(苦笑)
ゲームも単なるシンプルな野球ミニゲームにとどまらず、音や演出による気持ちよさと、テンポの良さ。ほどよい難易度。なかなか良い手ごたえです。
せっかくなので、とりあえず体験版を遊んでみて、良い感触だと思えたなら1つくらい遊んでみてもいいんじゃないかと思います。このタイプのゲームが苦手でなければ。
盛んになってきている、有料コンテンツやフリートゥプレイ(基本無料)。「価値観の問題」があるとはいえ、任天堂も無視できる状態ではなくなってきています。とはいえ、そこで従来の提供方法だけにとどまらないのは、任天堂らしいな~と思うわけです。ダウンロードカードなんかもそうですね。
今もなお、ダウンロードコンテンツや有料コンテンツだというだけで非難のマトになりがちですが、結局はユーザーに”納得して”お金を出してもらえるかが大事なところ。正しいと思う道でアピールを続けていけば、きっと、納得して利用してくれるユーザーも増えてくれることでしょう。そう信じて、これからも色々な手段に挑戦してみて欲しいです。
※追加購入をしたので、セカンドインプレッションも公開しました。こちらも合わせてご参考下さい。
最後に。
今のところの、私のスコタアタックの記録でも書いておきます。目標なり参考なり、お好きにどうぞ。
|== 『打つ快感!II ~ウルトラマシン~』 ==|
スコアアタックA(3球失敗までエンドレス) ―→ 92点/ランクB
スコタアタックB(どんどん早くなる速球を相手に、1球失敗までエンドレス) ―→ 240km/h/ランクS
|== 『守る快感! ~ライナー~』 ==|
スコアアタックA(3球失敗までエンドレス) ―→ 176点/ランクA
スコタアタックB(複数のバッター相手に、1球失敗までエンドレス) ―→ 76回/ランクS
|== 『守る快感!II ~フライとゴロ~』 ==|
スコアアタックA(フライキャッチを、1球失敗までエンドレス) ―→ 39点/ランクB
スコタアタックB(ゴロキャッチを、3球失敗までエンドレス) ―→ 67点/ランクB
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
『だるめしスポーツ店』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS(ダウンロード専用タイトル)
配信開始日 ―→ 2013/08/08
配信価格 ―→ 無料
└→ 無料で楽しめるのは「打つ快感!」の体験版のみ
└→ ゲーム内で購入できる野球ゲームは各400円(税込・全10種)
└→ ゲーム内で値切ることができます
ジャンル ―→ ゲーム販売&快感アクション
プレイ人数 ―→ 1人
すれちがい通信 ―→ スコアアタックのランキング
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
数々の野球ゲームを、ゲーム内で”値切って”購入できるという、新しい試みの作品です。
元プロ野球選手で、妻に逃げられて10匹の子供を男手ひとつで育てる店主「樽飯(だるめし)イヌジ」のスポーツ店。ここで、爽快感をウリにした10種類の野球ゲームが販売されており、有料コンテンツのような感覚で購入できるのですが、店主との交渉次第で割引をしてくれるという、かなり大胆なシステムが採用されています。
まず、値切りについて軽く説明しておきます。
通常は各400円(税込)で販売されている野球ゲームですが、店主に大好物の「ゆで卵」をあげることで、交渉を開始。
会話ができるようになり、そのなかで店主の悩み事などを聞きます。それに合った選択肢を選んだりアイテムをあげたりすることで、店主のテンションが上がっていき、思わず(?)値引きをしてくれるようになります。もちろん、限界はありますよ。
交渉に失敗しても、「ゆで卵」があれば何度でもチャレンジできます。また、一度割引してくれれば、その場で買わなくても割引はちゃんと残り続けます。
それと、「割引クーポン」で値引く方法もあります。
各ゲーム内の「チャレンジモード」を攻略していくとスタンプがたまっていき、たまり具合に応じて「ゆで卵」などのアイテムや割引クーポンが手に入ります。
登場するクーポンは「30円引き」「50円引き」「100円引き」「10%引き」「30%引き」「半額」の6種類。1つのゲーム購入につき最大3枚まで使用できますが、こちらも値引きの限界はあるので、「半額」→「100円引き」→「100円引き」って使ったら無料に!とはなりません。私が試した限りでは、クーポンによる値引きの限界は150円までのようです。
ちなみに。
全てのゲーム購入で交渉やクーポンの使用ができるわけではなく、”交渉でしか値切りできないゲーム”と”クーポンでしか値切りできないゲーム”に分かれています。
そして、”交渉でしか値切りできないゲーム”については、購入するたびに、店主イヌジのちょっと複雑な心境のストーリーが進んでいきます。
つづいて、10種類のゲームのうち一部を紹介します。
なお、今回私は『打つ快感!』と『審判の快感!』の体験版。そして、実際に購入した『打つ快感!II』『守る快感!』『守る快感!II』をプレイしています。
ちなみに、『審判の快感!』の体験版は”交渉で値切るゲーム”を3つ購入するともらえるみたいです。
◆== 『打つ快感!』シリーズ(4作品) ==◆
文字通り、バットでボールを打つタイプのゲームです。
初代『打つ快感!』は、横でトスをあげてもらって打つタイプになります。チャレンジ内容によって、奇妙なトスの上げ方とかが出てきたりしますよ。
『打つ快感!II』は、バッティングセンターのような場所で、かつて任天堂が発売したことのあるバッティングマシーン「ウルトラマシン」を相手にします。オーソドックスながら、様々な球種やチャレンジが楽しめます。
『打つ快感!外伝』は、いわゆるダルマ落としです。野球が関係なくなっちゃいましたが、テンポよく対応したボタンを押していく、反射神経とリズムの良さが要求されるゲームです。
『打つ快感!外伝II』は、まるでキャッチボールをするかのごとく2人がバットでラリー(打ち返し)をするという、現実じゃ絶対無理な遊びができます。十字ボタン左とAボタンでラリーをするので、ある意味2人プレイも可能?(苦笑)
◆== 『守る快感!』シリーズ(2作品) ==◆
グローブを身に付けて、ボールをキャッチするタイプのゲームです。
初代『守る快感!』は、打ってくるボールをノーバウンドでキャッチするというもの。右・右上・上・左上・左の5方向に飛んでくるので、それに合わせてスライドパッドを入力。ボールが近くに来てから構えたほうが、成績が良いようです。
『守る快感!II』は、フライ(高く上がった球)やゴロをキャッチするというもの。フライはジャイロ操作で楽しむようです。なんか、Wii Uのデモプレイを思い出しますね。
◆== 『伝説のバット職人』 ==◆
唯一、ゲームではない商品です。バットを作成するツールだと思ってください。
タッチ操作で木を削って、思い通りの形のバットを作ることができます。色も付けられます。性能も微妙に変わってくるそうです。作ったバットでの試し打ちもできます。
作ったバットは3本までデータ保存ができ、保存したバットは『打つ快感!』シリーズで使用可能。ただし、『打つ快感!』シリーズで使用する場合、ゲームのルール上”飛距離”は変わらないそうなので、あしからず。
他のゲームについては、公式サイトでご確認を。
なお、先ほど2種類の”値切る手段”があることをお話しましたが、各ゲームの値切る方法は以下の通りです。
|== 交渉で値切りするゲーム(ストーリーが進みます) ==|
『打つ快感! ~トス~』
『打つ快感II ~ウルトラマシン~』
『守る快感! ~ライナー~』
『守る快感!II ~フライとゴロ~』
『ねらう快感! ~まとあて~』
『審判の快感! ~ジャッジ~』
|== 割引クーポンで値切りするゲーム(ストーリーが進みません) ==|
『打つ快感!外伝 ~ダルマ~』
『打つ快感!外伝II ~ラリー~』
『こんこんキュッキュッ』
『伝説のバット職人』
さらに、全作品共通となるゲームのモードについて。
各ゲームには「チャレンジモード」「スコアアタックA」「スコアアタックB」の3種類が収録されています。
メインとなるのは、特定の条件を満たすとクリアとなる「チャレンジモード」。5種類のルール×5段階のレベル=25ステージ。それが「オモテ版」と「ウラ版」用意されているので、全50ステージ用意されています。
「ウラ版」は「オモテ版」よりウンと難易度が高く、「オモテ版」の全てのルールでレベル3までクリアすれば解禁されます。また、高いレベルを攻略するほどスタンプが多くたまります。一度クリアしたステージでも、クリアするたびにスタンプが1つもらえるので、根気よくプレイすれば1つのゲームでもスタンプを大量に獲得できますよ。
2種類の「スコアアタック」モードは、スタンプをためていくことでプレイできるようになります。
一種のエンドレスモードみたいなもので、ルールに基づいて一定数の失敗をするまでプレイし続けるモードです。例えば「打ち続ける」とか「キャッチし続ける」とかですね。
また、このモードでの成績はすれちがい通信に対応しており、「すれちがいランキング」にすれちがった相手の成績が登録されていきます。
なお、このモードではスタンプを獲得できません。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 3タイトルで570円(全て交渉による値引き)
プレイ時間 ―→ 約4時間
プレイ内容 ―→ 『打つ快感!』と『審判の快感!』の体験版/『打つ快感!II』『守る快感!』『守る快感!II』の製品版をプレイ
○ ―→ 単純明快で、誰でも楽しめます。
遊んでいないものも一通りゲーム説明は聞きましたが、ルールも操作も単純明快です。
『守る快感!II』のノックが、普通にキャッチ・ダイビングキャッチ・ジャンプキャッチの3種類の操作があり、全体のなかではこれでも複雑なほうです。
○ ―→ プレイスタイルだけでなく”演出による気持ちよさ”も大きいです。
紹介映像の時も感じましたが、「カキーン!」や「スパン!」という音や、打った時に少し画面が揺れるという演出など、細かい1つ1つが結果として強い爽快感や達成感につながっています。もちろん、立体視もその1つですね。
○ ―→ 立体視の有用性を強く感じます。
ライナーが真正面に飛んできたりすると、わりとビックリします(笑)
まあ、そういった演出においての有用性もあるんですが、やはり個人的に大きいのは、位置関係が把握しやすいということですね。バッティングやフライのキャッチなどで、特にその有用性が発揮。立体視ONで慣れて立体視OFFにすると、まぁ~難しいこと難しいこと。
ここに、3DSならではの価値観を強く感じます。
△ ―→ ボリュームは、まあ及第かな。
400円と考えると物足りないですが、値切れる前提で考えればボリュームはこんなものかな~と思います。
短時間でサクサクプレイできる「チャレンジモード」に、とことんプレイできる「スコアアタック」。シンプルなゲームとしての要素は充分に満たしているかと思います。
△ ―→ 値切りシステムについて思うこと。
おおかた、あちらこちらで物議をかもしていることでしょう。「任天堂の有料コンテンツが本格的に」とか「値切りシステム入れるなら、最初から安くしろよ」とか、どうせ言われているんでしょうね。
個人的に、アリかナシか?といったら、アリだと思いました。このスタイルによるメリットは、「次が買いたくなる」ってことですね。
例えば、ソーシャルゲームでよくあるガチャ。1回300円が定番ですが、最近では初回だけ無料とか100円とかが多いみたいです。しかし、利用するたびに価格が高くなるわけですから、よっぽど良いカードが当たらないと、普通は何回も利用したいとは思いません。
今作の値切りシステムは、その逆。ゲームの魅力もさることながら、「次はもう少し安く買えるかも?」と思わせることで、購入意欲を後押ししようというものです。他のメーカーなら思いついてもやらなさそうですが、小額課金でもケチケチしてしまうユーザーの多い今の時代に、合っている方法なのかもしれないと思いました。
ただ、気になることが2つ。
1つは、値切る手段が各ゲームごとに固定化されていることです。割引クーポンを手に入れたとき、当然ながら私は「どれでも使える」と思ったのに、使えるのはだいたい外伝的なゲームばかり。ちょっと残念でした。
もう1つは、どこまで値切れるかが予測できてしまうことです。おそらくですが、交渉による値引きは、1つ目が200円。2つ目が190円。以降、180円→170円→160円→150円という風に安くなっているんだろうな~と予測できちゃいました。簡単に予測できちゃうと値切りによるメリットが薄くなっちゃいますし、10円安くなるくらいだと、ちょっと弱いかな…。まあ、リアル値切りですから、バランスが難しいでしょうね。
◆=== せっかくなので、プレイした各ゲームごとに個別感想 ===◆
○ ―→ 『打つ快感!』体験版について
最もシンプルで、トスを打つだけなのでタイミングも計りやすく、バッティングよりさらに遊びやすいです。
プレイできるのは、チャレンジモードの6ステージだけですが、このシリーズの根本的な醍醐味は充分に感じてもらえると思います。
○ ―→ 『打つ快感!II』について
オーソドックスなバッティングゲームですが、よくある野球ゲームみたいに打つ位置を細かくコントロールする必要はなく、タイミングのみでの勝負になるので、楽しみやすいかと思います。
特にマーカーが表示されれわけでもないのに、すぐにタイミングがつかめるようになるのは、やはり立体視の恩恵でしょうね。
○ ―→ 『守る快感!』について
速いライナーや曲がるライナーなどをキャッチ。グロープに「スパン!」と収まる気持ちよさを、最も分かりやすく楽しめるゲームです。
細かい操作が要求されるわけではなく、グローブの出す方向は5方向(初期位置を含めれば6方向)なので、反射神経だけがモノを言います。だからこそ、テンポ良く取れればさらに気持ち良いのです。
○ ―→ 『守る快感!II』について
初代『守る快感!』と違って、こちらは少し細かい操作が要求されますが、こっちはこっちで楽しいです。
そして、ジャイロ操作(本体を傾けての操作)でのフライキャッチが、まさに3DSならでは。操作もそうですし、立体視があることで「吸い込まれるようにグローブに収まる」という感覚が、本当に楽しめます。
なんといっても、フライとゴロの2パターンが楽しめますので、ワンパターンである他の作品よりも少しお得に楽しめる気分になるかもしれません。
しいて難点があるとしたら、チャレンジモードのゴロキャッチで、キャラクター視点のものと三人称視点のものがあるんですが、三人称視点のほうは画面外にボールが飛んでいったりするので、ボールとの位置関係がちょっと把握しづらいです。上からの視点にするなど、もう少しカメラ視点に工夫が欲しかったです。
× ―→ 『審判の快感!』体験版について
審判となって、ストライクかボールか?をコールするというゲームです。
ありそうでなかった視点でのゲームなので、最初は面白いと思ったんですが…ちょっと残念だと思ったのが、チャレンジモードのルールに”かさ増し感”があることですね。
「ストライクかボールを見極める」というルールもあり、一方で「ストライク・ボール・ファウル・デッドボールを見極める」というルールもあったんですが、別々にする必要性は感じません。むしろ、レベルが上がってきたらコールの種類が増えるとかでいいハズです。
あと、気持ちよさを追求しているゲームではないですね。どちらかというと、クイズっぽい感じでした。
こういうのが好きな人もいるとは思うので、このゲーム自体が面白くないというわけではないのですが、今作のテーマにそぐわないので肩透かしを食らったのは否めません。
■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)
シンプルな野球ゲームとしては充分に面白いですし、斬新な値切りシステムにも可能性を感じました。
値切りシステムについては、もう少し吟味していく必要があるようには思いますが、有料コンテンツをアピールする手段の1つとして今後に影響を与えそうです。それこそソーシャルゲームのガチャで「回すたびに安くなる!(1日10回まで)」みたいなのが、こっそり出来たりして(苦笑)
ゲームも単なるシンプルな野球ミニゲームにとどまらず、音や演出による気持ちよさと、テンポの良さ。ほどよい難易度。なかなか良い手ごたえです。
せっかくなので、とりあえず体験版を遊んでみて、良い感触だと思えたなら1つくらい遊んでみてもいいんじゃないかと思います。このタイプのゲームが苦手でなければ。
盛んになってきている、有料コンテンツやフリートゥプレイ(基本無料)。「価値観の問題」があるとはいえ、任天堂も無視できる状態ではなくなってきています。とはいえ、そこで従来の提供方法だけにとどまらないのは、任天堂らしいな~と思うわけです。ダウンロードカードなんかもそうですね。
今もなお、ダウンロードコンテンツや有料コンテンツだというだけで非難のマトになりがちですが、結局はユーザーに”納得して”お金を出してもらえるかが大事なところ。正しいと思う道でアピールを続けていけば、きっと、納得して利用してくれるユーザーも増えてくれることでしょう。そう信じて、これからも色々な手段に挑戦してみて欲しいです。
※追加購入をしたので、セカンドインプレッションも公開しました。こちらも合わせてご参考下さい。
最後に。
今のところの、私のスコタアタックの記録でも書いておきます。目標なり参考なり、お好きにどうぞ。
|== 『打つ快感!II ~ウルトラマシン~』 ==|
スコアアタックA(3球失敗までエンドレス) ―→ 92点/ランクB
スコタアタックB(どんどん早くなる速球を相手に、1球失敗までエンドレス) ―→ 240km/h/ランクS
|== 『守る快感! ~ライナー~』 ==|
スコアアタックA(3球失敗までエンドレス) ―→ 176点/ランクA
スコタアタックB(複数のバッター相手に、1球失敗までエンドレス) ―→ 76回/ランクS
|== 『守る快感!II ~フライとゴロ~』 ==|
スコアアタックA(フライキャッチを、1球失敗までエンドレス) ―→ 39点/ランクB
スコタアタックB(ゴロキャッチを、3球失敗までエンドレス) ―→ 67点/ランクB
万人向け ← | ○●○○○○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○●○○○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ○○○○○○○○○● | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○●○○○○○○ | → 達成感重視 |
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
私は全部購入していないので分かりませんが、おそらく「全部買った人しか楽しめない新モード」というのは、無いように思います。
そもそも、全部購入するであろう人が極わずかでしょうし、そこにすれちがい通信を対応させても、すれちがえる相手はほとんどいないでしょうね。
それだったら、3DSで『カルチョビット』の野球バージョンみたいなのが出たらいいんですけどね。
はじめに子犬が10匹出てきたのでストーリーを
進めると最終的に彼らと一緒にチームを組んで
すれ違いなどでどこかのチームと野球の対戦が
できると思ったのですがそれはなさそう?かな。
できたら、買い!なんだけどなあ…。
貴重なコメント、ありがとうございます。
値切りシステムについては、私は偶然そうなっただけかもしれないので、本来なら、1人で感想をどうこう言えるものではありませんね。
ただ、他でも200円→190円→180円…という流れだったのでそう判断している人は多く、そう思わせてしまったこと自体が損している気はします。
ま、何にしましても、私が体験して感じた感想ということで。ご勘弁ください。
『審判の快感!』は、斬新で面白い試みだとは思います。何だかんだで楽しめるんだろうな~とは感じたんですが、(体験版含め)5タイトル遊んだ身として、お~→お~→お~→お~→あれっ?って感じだったので。ま、その時の印象の問題でしょうね。
念を押しておきますが、ゲーム内容は良いと思います。
初めてコメントさせていただきます。
値切りシステムですが、必ずしも10円づつ少なくなっているというわけではありませんよ(最後だけですが)。
「審判の快感!」は審判を題材にした野球ゲームという斬新な発想であり、自分は結構好きなゲームで、製品版も買いましたが、快感さは確かに少なく感じました。