チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「イョラーンタ#9(終曲前篇)ロベールの帰還」

2005年09月15日 16時34分33秒 | イヨランタはまだスィスィ16だから
イョランド姫と騎士ヴォーデモン伯の電撃婚につづけとばかりに、安達祐実嬢が、
円卓アチャコチャの騎士を従えたアーサー王とではなく、お笑い芸人との
スピードワ婚を発表したそうである。お相手の小指と結ばれてたのは、
黒いのではなく、赤い井戸田そうである。これから、
甘ぁ~~~~~ぃ生活が待ってるらしい。
アッレーグロ・ノン・トロッポ(2♪=126)、C、無調号。
♪ソーー<ソーー・ーーー>ド<レ<ミ|<ソーソ・ソーー・ーーー♪
と(実質、12/8拍子で)、
ペットがロベールと円卓の騎士団が近づいてることを知らせる。が、
登場するなら是非遅れ、てきてほしいものである、もうチョットだけ、
といった状況である。
→ポーコ・メーノ(2♪=100)。
→テンポ・プリーモ(2♪=126)。
ルネ王はヴォーデモン伯のかたわらに寄って、
「堪忍したってな。キミに言うたんは方便や。
かわいい娘に目ぇが見えるようになりたいいう望みが
芽生えることを願ごうて、キミをダシに使こうたんや。
娘は手術を受けにいったさかい、さ、キミはもう立ち去ってえぇんやで」
と謝る。が、ヴォーデモン伯は話の矛先を変え、
→アッレーグロ・モデラート(2♪=120)。
王の素性を尋ねる。すると、王は、
「ヒトに名前を訊くんなら、まず自分から名乗らんかいな。騎士の礼儀やで」
と冗談っぽく返す。そこで、ヴォーデモン伯は素性を明かし、
→ポーコ・メーノ(2♪=108)。
ロベールとの関係にまで触れるのである。
→ソソテヌート(2♪=100)。
→アッレーグロ・モデラート(2♪=126)。
すると、そこにメッサーシュミットに搭乗したロベールが配下の騎士らと帰還する。
団結力を誇示しようと、騎士団は「エンジン」を組む。
→モデラート(2♪=100)、3/4。
♪ミーーー・>ドーーー・<レーレレ|<ミー<ソー・>レーーー♪
輝かしいファンファーレである。
「フェリ、助けに戻ってきたで!」
ロベールは親友に向かって声を張り上げる。が、かたわらの人物を見ると、
「ルネ王やおまへんか!?」
と叫んだのである。ロベールのそのひとことに、ヴォデは
浅草生まれの安達祐実にちなんで、デンスケ劇場故大宮敏光のように目を丸くする。
ちなみに、鼻のあたまが黒くなることはない。
「ナ、ナ、ナ、ナ、ナ、ナーポリ王はん!?」
と、桂小枝のような驚きかたをする。
→モデラート・アッサイ(2♪=80)。
「いかにも。勇猛果敢な騎士君、これでわかったかいな?
→アド・リビトゥム(随意なテンポで)
キミが嫁にくれ言うとるんは、親友ロベール君のフィアンセや」
→テンポ・プリーモ(2♪=80)、C。
が、ヴォデはすぐさま、幼少のおりの婚約を解約したがってたロベールに、
ロ短で、それを言い出すようにしむけるのである。
→2/4。
とまどったロベールであったが、
→アダージョ(♪=108)、4/8。
→ポーコ・ピウ(♪=126)。
「拙者にはロレーヌに思いを残してきた女性が待チルデ、
ルネ王のお嬢はんとの縁談は、なかったことにしていただけんでっしゃろか?」
→ピウ・アダージョ(♪=108)
と思いきって切り出すのである。ルネ王は、
→ソステヌート・イル・テンポ。
「あんたも実直な青年やなぁ。よっしゃ、気にいったで。話は承知した」
とあっさり許可する。ロベールは、
「おおきに、おおきに」
と感謝感激雨あられ。王はヴォデに、
「聞いたか? これで娘はキミのものや。なぁ、婿どの」
と言う。ヴォデはうれしさで顔を故柳家金語楼のようにクチャクチャにさせて、
「なんとステキなおかたなんや、わてのおとんは!」
と答える。
→ポーコ・ピウ・ソステヌート(♪=92)、3/4。
→2/4。
そこにベルトランがやってくる。
「手術が終わりはったそうです」
→ロ・ステッソ・モヴィメント(♪=92)、8/8。
すると、「あっち」のほうから、
ブリギッタ、ラーウラ、マールタらの歓声があがる。
→モデラート・アッサイ(2♪=♪=92)、C。
「イョラーンタさまの目ぇが見えはった!」
イブン=ハキアがイョランドを連れて現れる。王は、
「これでもう死んでもえぇいうくらいうっれしいがな!」
と4枚羽の白いプロペラ十字エンブレムを切る。いっぽう、イョランドは、
→ウン・ポケッティーノ・メーノ(2♪=80)。
♪ソ|ソ>ミ>ドーー>ラ<ド<ミ|<ソー>ミーー♪
竪琴の伴奏に、横笛、ついで独提琴が奏でる実質「変イ長」の新主題に乗って、
「ここはどこですのん?」
と、初めて見る光景に冷静さを欠いてしまってるのである。
周囲のものが自分に倒れかかってくるような感じがする、
という箇所で、チャイコフスキーは、
♪ソ>ファ>♭ミ>♭レ・>シ>ラ>ソ>ファ|>♭ミーーー・ー○○○|
<♭ミ>♭レ>シ>ラ・>ソ>ファ>♭ミ>♭レ|シーーー・ー♪
と、木管の音音階降下をかぶせてるのであるが、効果抜群である。ともあれ、
→コーメ・プリーマ(2♪=92)。
医師によって「天空」を示されたイョランドは、
「ニェーバ(空)、ニェーバ、ニェーーーバ?」
と連呼する。BMWの「青い空に白い雲」、喜びも倍得ルンである。
ここで変イ長がほぼ確定され、
「ナ・ニビェー(天に)・ボーフ(神さまが)?」
(♪○ドドド・<ミーーー♪)
「ヤー(私は)・プリト(御前に)・タボーユ(汝の)、ボージェ(主よ)」
(♪○○ミー・ミーーミ|<ラー>ファー・>レーー>ラ♪)
とイョランドが視力獲得の喜びを神に向けるところで、金管群が、
変イ長の甘く優しいファンファーレを吹奏する。
♪○○ドー・ドードー|<レーー>ド・>ラーーー|ソーーー・ー○○○♪
さて、ここからが大団円である。
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